第138話
138話 今までと違う
海人は、蘭に指を指し、
そう言った。
そして廉は、女湯へと走った。
廉が部屋を出ると、
海人はすぐにドアを閉めた。
そう言いながら、
代理マネージャーに近づく海人は、
過去一怖かった。
目付きも、声のトーンも…
全てがいつもとは違った。
というのも、20分ほど前…
一緒にスープをかけられた海人は、
部屋でシャワーを浴びて、
着替えていた。
かけられてすぐに、
あなたは自分から退室して、
その後すぐに俺も、
使用人さんに部屋まで連れていかれた。
あなたのことを聞くと、
あなたも部屋で、シャワーをして、
着替えていると言われた。
そして問題はここからだ。
シャワーを浴び終わり、
俺は、あなたを迎えに、
あなたの部屋まで行った。
でもあなたは出てこなくて、
中も見てみたが、あなたは居なかった。
それに、シャワーを浴びた様子も無い。
そこでまず1回、血の気が引いた。
やばい、ハメられた…
そしてその後すぐに、
使用人さんにあなたは
どこに行ったのかを聞いた。
ずっとそう言うけど、
俺は、絶対に知ってるいると確信していた。
1回も目を合わせないから。
だから俺は、強い口調で聞いた。
そう言うと、少し目が泳いだ後、
小さな声で話し始めた。
死体…
そのワードに、また血の気が引く。
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