その頃………
2人は、海人と同じように、
イスに縛り付けられていた。
︎︎
ジンside
パソコンの中の犯人と思われる女性を見て、
どっかで見た事ある顔だな〜
…って思った。
だけど、いつ会ったのかとか、
名前とかは、俺の記憶のどこを探しても、
見つからなくて、
ずっと考えていた。
でも、答えはすぐに分かった。
だって、隣に居たんだ。
画面の中の人では無い。
でも、似てる。
俺がずっと感じてたのは、
あなたと廉に、似ていたから。
偶然?
でもそれにしては、やけに似ている。
もし仮に、この人が
あなたと廉のお母さんだとしたら?
そう考えたら、今までの出来事に、
全て合点がいく。
この人が、あなたのことを狙うのは、
あなたが、父親を殺した犯人が、
自分の母親だと、知ってしまったから。
口封じの為…
でも、そうなると今度は、
“死んだ母親”
とは何だったのか?
となる。
2人は、死んだ母親も見たと言っていた。
俺は、この言葉で確信した。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。