第188話

187話 喧嘩っ早い
5,594
2020/08/17 10:34



大広間



そこには、80人ほどが集まっていた。


東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
これで全員?
楓  (かえで)
楓 (かえで)
うん、全員だって
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
だから、何で居るの?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
楓は外出てないでしょ
楓  (かえで)
楓 (かえで)
う〜ん…見守ってたよ?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
それは違う
楓  (かえで)
楓 (かえで)
でも、アジト出た人全員でしょ?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
楓には言ってない
楓  (かえで)
楓 (かえで)
まぁ、いいの!
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
はぁ……
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
で、今日“依頼”があって
外に出た者は、立て




そこで、10人ほどが立った。



東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
他に、買い物に出かけた者、
遊びに行った物は立て



そして、また10人ほどが立つ。


東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
その者はこの場を出ていい
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
各自自由にしろ
はい!




残り60人




コイツらが、今日、

問題を起こした奴ら。





楓  (かえで)
楓 (かえで)
多いねぇ〜…
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
うん…
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
お前ら、何が目的で
今日あんなことをした
命令されて…!
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
命令されたら、何でもやるのかよ
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
良い事、悪い事自分で考えろって、
何回も言ったよな!?



そう。

コイツらはもう、洗脳されている。



こんなことを言っても無駄。



恐らく、手遅れなのだ。





でも、まだ仲間だから…





東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
私があの場に来るのが、もう少し
遅くなってたら、条件が守れなかった
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
それは、お前らが依頼の無い人間を、
攻撃したからだ
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
お前らには、「依頼の無い人間を殺してはいけない」という条件があるはずだ
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
それを破ろうとしたんだぞ?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
そもそも、お前らがやったことは、
あの人の条件を破ることにも繋がる
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
そうなったら、
どう責任を取るつもりだ
…………
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
答えろ!
だって、蘭様より永瀬様の方が
強いですし…
永瀬様の方が、
私達に優しくしてくださいます!
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
…………
楓  (かえで)
楓 (かえで)
………蘭…
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
へぇ〜……そうなんだぁ…
楓  (かえで)
楓 (かえで)
蘭…やっぱもう手遅れだよ…
楓  (かえで)
楓 (かえで)
諦めよう?
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
楓、うるさい
楓  (かえで)
楓 (かえで)
…………
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
お前ら、とことんクズだな
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
あの人の味方をする…
つまりは当主にも逆らうということだ
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
『自分達が有利な位置につく=あの人の部下』だと思ってるなら、そこら辺にいる底辺と、なんら変わりは無い
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
当主の部下についた方がいいに決まってんだろ、バカが
楓  (かえで)
楓 (かえで)
蘭…!
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
…………
楓  (かえで)
楓 (かえで)
全員、自分の部屋に戻れ
楓  (かえで)
楓 (かえで)
明日、依頼がある者は、
早急に準備をしろ
楓  (かえで)
楓 (かえで)
解散




楓のその言葉で、全員この場から去っていく。




東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
ごめん…
楓  (かえで)
楓 (かえで)
最近、無理しすぎだよ
楓  (かえで)
楓 (かえで)
少しは休みな
東雲 蘭  (しののめ らん)
東雲 蘭 (しののめ らん)
うん…





お父さんから出ている私への条件は、

・喧嘩をしないこと




何だそれ、子供かよ‪w

ってなるかもしれないけど、

昔からずっとこれ。




喧嘩っ早い私は、すぐ喧嘩をふっかけてしまう。



今は治ってきた方だが、

昔は、すぐに喧嘩をしてた。








確かに、そう考えると私は、

1番条件を破っている人間になる。





でも、それを止めてくれるのは、

毎回、楓。




今回だって楓だ。



きっと、着いてきたのだって、

私が喧嘩をふっかけると分かっていたから。












正直、楓には色々と、頭が上がらない。









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