第4話

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2020/03/10 10:44
休憩も終わり


また稽古へと戻った2人。




休憩の時とは違い

真剣な顔つきにまた心が持ってかれて……






















不死川 実弥
不死川 実弥
今日は終わりだァ
不死川 玄弥
不死川 玄弥
ありがとうございます。


お2人をは滴る汗を袖で拭い






長かった稽古も終わった。




ふと
時計を見ると




あなた

うわ!!大変!!!!!!




即座に立ち上がり


買い物の準備をする。




今日は夕飯の材料を買いに行かなきゃ


行けない日だった……




あまりに稽古を見るのに集中しすぎて

忘れてた……
不死川 玄弥
不死川 玄弥
どうした?あなた
あなた

あ、いや!!!!!!
ついつい見入っちゃって
晩御飯の材料を
買いに行くのを忘れていたので
今から行ってきます!!!!!!





そういい玄関を出ようとすると
不死川 実弥
不死川 実弥
ちょっと待て





そう止められて玄関に立ち止まっていると








風呂場に行き汗を流した二人が着替え



玄関へと来て
不死川 実弥
不死川 実弥
おし、行くぞォ


そう言って

頭をポンポンっとされ…
不死川 玄弥
不死川 玄弥
1人じゃ危ないし
大変でしょ?
俺らもついて行くよ




そういってくださって


疲れているだろうに買い物に付き合ってくれた


































……

………



























買い物も済ませ
あなた

すみません。
ちょっと荷物もってて貰えますか?

不死川 玄弥
不死川 玄弥
ん。いいよ






実弥さんは少し離れたところで


自分の物を何か見ている。





すぐそこにいた



玄弥さんに荷物を預け







トイレへ向かった







少し離れたところにあるトイレ。

















お二人を待たせては行けないと思い




駆け足で向かった







































そして、用も終わり

2人の元へ戻ろうとすると


お姉さん
見知らぬ男が目の前に立ってきたものだから



前に進めなくなり
あなた

…なんですか?

ちょっとそこの甘味処へ
一緒に行きません?
あなた

あ、遠慮します。
待たせている人がいますので





そう断り

横をすり抜けて行こうとすると


また目の前に移動してきて




そのまたせてる子も呼んでいいから行こうよ





と言われ、あまりにしつこく



どうしたものかと悩んでいると



また新たに知り合いと思える男が増えて





こちらを見てニヤニヤしている








どうしよう……








あの時

無理矢理でも逃げておけばよかったと後悔。









するとガッと腕を捕まれ


無理矢理連れて行かれそうになり
あなた

ちょ、離して……!!!!!!

少しくらい、いいでしょ。







あまりもの体格差があり


振りほどこうにも振り解けない。






あぁ、お2人に迷惑をかけてしまう



どうしよう……











不死川 実弥
不死川 実弥
おい








掴まれていた腕が解放され



男達が目の前に尻もちをつき




私の前に大きな背中が2つ並んだ
不死川 玄弥
不死川 玄弥
汚ぇ手で触んじゃねぇ





そう言うと


おふたりが


男たちの腕を掴んでいて
不死川 実弥
不死川 実弥
折られてぇかァ……?
不死川 玄弥
不死川 玄弥
それとも骨粉々にされてぇか?
す、すすみませんでした



そう言って


さっきの威勢はどこへ行ったのかと思うほど


怯えた顔で逃げていった男たち。
あなた

す、すみません。
ありがとうございます

不死川 実弥
不死川 実弥
あなたが謝ることねぇ。
大丈夫だったかァ
不死川 玄弥
不死川 玄弥
遅くなってごめんね…
もっと早く気がついてあげればよかった









いつもこうして優しい。






あまりもの自分の情けなさに




涙が出そうになり、ぐっとこらえる

不死川 実弥
不死川 実弥
おし、行くかァ
不死川 玄弥
不死川 玄弥
大丈夫?
俺らのあいだに居なよ





そして、2人の間を歩いて家路を急ぐ。




荷物当たり前のように持ってもらっていて
あなた

荷物持ちます!!
持たせてしまってすみません




そう荷物に手を差し出すと



また、ヒョイッと遠くへ離され
不死川 玄弥
不死川 玄弥
こんなに重いのに
持たせるわけないでしょ
不死川 実弥
不死川 実弥
こういうのは男に任しとけェ






どうしてこんなにも優しいのか。







その優しさに甘えてしまっている





自分がいる。


あなた

ありがとうございます…

不死川 実弥
不死川 実弥
気にすんなァ

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