第2話

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2020/03/09 05:07
あなた

実弥さ~ん
玄弥さ~ん
朝ですよ!!!!起きてください!!!!


この屋敷へ世話係としてきて半年が経つ。

兄の不死川実弥さん
弟で実弥さんの継子 不死川玄弥さん












私の一日は


朝にめっぽう弱い
このお二人を起こすことから始まる。




寝床の窓を開け


外の空気を入れる


少し冷たい風が入ってき


団子のように布団にくるまる実弥さん。


不死川 玄弥
不死川 玄弥
ん~ッッ……



お、

やっぱり先に目覚めるのは玄弥さんだ
あなた

玄弥さん、おはようございます!!!!
朝ごはんの準備出来てますので
食べてください!!!!




そういうと


伸びをし、起き上がり


私に抱きつく


身長も高いしガタイもいい方だから

スポッと埋まってしまう私。


不死川 玄弥
不死川 玄弥
ん~
おはよぉ……あなた
いつもありがとぉ……





いつも

威圧感満載なのに


起きて私に抱きついてくる時は



本当に子犬みたいで……
あなた

いえいえ!!!!
全然です!!!!

不死川 玄弥
不死川 玄弥
じゃあ俺、顔洗ってくる~







よし。


実弥さん、起こさなきゃ
あなた

実弥さ~んッッ

不死川 実弥
不死川 実弥
おぉ……
あなた

もう玄弥さん行きましたよ!!!!







そういうと


寝ぼけた顔でムクっと起き上がり


私に寄ってきて



不死川 実弥
不死川 実弥
はよォ……あなた



そういい頭を大きな手でポンポンとしてくれて





これも毎朝のことで……
あなた

おはようございます!!!!
冷めないうちにご飯どうぞ!!!!

不死川 実弥
不死川 実弥
……ありがとなァ





そういい

顔を洗いに向かった。








お布団を片して


私も居間へ向かうことにした








2人ともまだ目が覚めてないのか


ポケーっとしながらご飯を食べている






それから数分後


2人ともぺろりと食べてくれて



二人とも自分の食器を洗ってくれていた。
あなた

あ、私やりますので置いててください!!!!





そういい

食器を取ろうとすると


ふいっと持っていた食器を

私が届かない高さまで手を挙げ
不死川 玄弥
不死川 玄弥
いつもしてくれてるんだから
これぐらいはさせてよ



そういいニコッと笑った玄弥さん



思わずその笑顔に胸がキュッとなり
不死川 実弥
不死川 実弥
これぐらいは俺らもできるからよォ
お前も少しは休め



そういい不器用な言い方ながら優しい実弥さん。







本当にふたりは優しいお方で……
あなた

じゃあ……
今回だけ……、お願いします!!!!

不死川 実弥
不死川 実弥
おう
不死川 玄弥
不死川 玄弥
うん!!





すぐに食器洗いは終わり




稽古の準備を始めたお二人。






あ、
私も準備しなきゃ。







稽古途中の休憩で取る


飲み物などを準備しようと立ち上がると



不死川 玄弥
不死川 玄弥
あ!
あなた



くるっと私の方へ振り返り、肩を掴まれ
不死川 玄弥
不死川 玄弥
今日、俺らの稽古最後まで見てよ!!
あなた

え、いいんですか?!

不死川 実弥
不死川 実弥
そんな見せれるもんじゃねぇけど
お前がいてくれた方が
気が締まるしなァ……
あなた

ありがとうございます!!!!
ぜひ!!!!






そういやちゃんと2人の稽古を
見たこと無かったなぁ






楽しみッッ!!!!
あなた

それじゃあ
飲み物用意して
私も向かいますね!!!!

不死川 玄弥
不死川 玄弥
おう、待ってる!!!!



そういいギューッと抱きしめられた







玄弥さんはどちらかというと



こういうスキンシップが多い。



全然嫌じゃない


むしろ、嬉しい……




すっぽり抱きしめられた時は



キュンとするし……
不死川 実弥
不死川 実弥
あなた



そう呼ばれ
玄弥さんの腕の隙間からちらっと見ると





腕を広げていて





玄弥さんの腕をスっとすり抜けて




ポスッと実弥さんの胸に顔を埋める
不死川 実弥
不死川 実弥
かわいいなァ……ッッ




そう言われ



これまた大きな体にぎゅっと抱きしめられて……
不死川 玄弥
不死川 玄弥
あ、あなた!!!!
俺より兄貴選ぶのかよ!!!!
ば~か






そう言われ




実弥さんに抱きしめられたままの私の頭へ





軽くチョップをし庭へ向かった
不死川 実弥
不死川 実弥
玄弥ァ
妬いてんじゃねぇぞォ





そうニヤニヤしながらいう実弥さん







頭を上げ実弥さんの顔を見ると




ん? みたいな顔をしてて思わず



胸がギュンっとえぐられた感じがした
不死川 実弥
不死川 実弥
俺らも行くかァ




頭をポンポンっとされ




私も庭へ向かうことにした。

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