第49話

贈り物
886
2020/05/23 00:38
安室さんと別れてから数時間後。ゆいなは、ずっとパソコンの前から動けていなかった。
ゆいな
ゆいな
ふぅ……(もう探し始めて結構経つのに…組織の目的も人影のことも分からないままか…)
そんな時。




コトン




何もしていない状態で、かろうじて聞こえるようなかすかな音が聞こえた。
ゆいな
ゆいな
ん??(あれ?今玄関の方から音がしたような…足音は全然聞こえなかったのに、、、気のせいかな?)
そう思いながらも玄関に向かい、ドアを開ける。



ガチャ
ゆいな
ゆいな
えっ!?(これ、、、この部屋のドアの前に置いてあるってことは私宛て、だよね?)
そこにあったのは、3本のビン___と、メモに書かれた手紙。
ゆいな
ゆいな
(なんだろう…)
ゆいな
ゆいな
(ビンの中身は、、、ウォッカに、ホワイトキュラソーに、ライムジュース?私、まだお酒飲めないし、人違いかな?あ、あと手紙は…)
ゆいな
ゆいな
(…あ、あれ?どうして…?)
"ゆいなへ     一緒にいてあげられなくてごめんね。でも、私達はずっと貴方の味方だから。あ、あとプレゼントしておいてあれだけど、お酒は3年後まで飲んじゃダメだからね。お元気で。"
ゆいな
ゆいな
(贈り主は私の名前も年齢も知ってるの…?一緒にいてあげられなくてごめんね…?) 
ゆいな
ゆいな
(………もしかして、あるわけないけど、でも……)
ゆいな
ゆいな
………お母さん?………お父さん?
ゆいな
ゆいな
(……なわけ、ないよね。)
ガチャッ



その時、隣の部屋のドアが勢いよく開かれた。
ゆいな
ゆいな
!?
ゆいな
ゆいな
あ、安室さん!?どうしたんですか!?
安室透
安室透
えっ!?ゆいなさんこそどうして外に出てるんです!?
ゆいな
ゆいな
えっ、あっ、それは…これが、置いてあって…
安室透
安室透
えっ?お酒?ですか?
安室透
安室透
それにゆいなさんの持ってるその紙は…
ゆいな
ゆいな
あの、、これ、、、手紙が書いてあって…《手紙を安室さんに見せる》
安室透
安室透
えっ?どうしてこんな個人情報を…僕達がここに住んでいることを知ってる人もほぼいないのに…
ゆいな
ゆいな
そうなんです…
ゆいな
ゆいな
……あの、ないとは思うんですけど、、、これが、私の両親から贈られたものだとすると、つじつまが合うんです。
安室透
安室透
えっ?……確かにそうですね。
ゆいな
ゆいな
でも、、私の両親は…
安室透
安室透
あっ、ゆいなさん!その件なんですが、、ある情報を見つけたんです!これを見てみてください!
ゆいな
ゆいな
えっ?なんですか?
ゆいな
ゆいな
………!?
ゆいな
ゆいな
これ、、、本当ですか!?
安室透
安室透
はい。おそらく、そうです。
ゆいな
ゆいな
……じゃあ、、これは、本当に私のお母さんとお父さんから贈られたもの、ってことですか…
安室透
安室透
きっと、そうだと思いますよ。
安室透
安室透
実は、このプレゼントのお酒とジュースを混ぜて作られるカクテルがあって、それが、「カミカゼ」というものなんです。
ゆいな
ゆいな
その、「カミカゼ」って、どんなカクテルなんですか?
安室透
安室透
、、、ゆいなさん、カクテル言葉って知ってますか?
ゆいな
ゆいな
いえ…
安室透
安室透
カクテルごとに意味が込められているんですけど…
安室透
安室透
「カミカゼ」の意味は…「あなたを救う」なんですよ。だからきっと…贈り主はゆいなさんのご両親ですよ。
ゆいな
ゆいな
そうなんですか、、、だと、いいです!(まあ、私は2人が生きてたって知れただけで、すごく嬉しかったけどね!)
安室透
安室透
そうですね!
安室透
安室透
じゃあ、そろそろ部屋に戻りましょうか。今夜はきっと大変な夜になるでしょうから。
ゆいな
ゆいな
そうですね!ありがとうございました!
ガチャン
ゆいな
ゆいな
(お母さん、お父さん、ありがとう!!)
作者
作者
今回はここまでです!読んでくれてありがとうございました!!
作者
作者
あ、あと、これは私事なんですけど…
作者
作者
昨日、★50になりました!!
作者
作者
本当に嬉しいです!!😆😆
作者
作者
皆さんいつも応援ありがとうございます✨✨これからもどうぞよろしくお願いします!🙇‍♀️🙇‍♀️

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