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第64話

陸拾肆話 ~真実~
~あなたside~

私は皆の残念がる顔を横目に歩いていた。
実は、私、皆のこと、既に思い出しているんだ。

あの藤の花公園で藤の花を嗅いだ瞬間から。

けれど、言えない。



………私が皆にまだ話さない理由は、鬼としての記憶を取り戻したいから。

もうそろそろ、鬼舞辻との戦いが近いと脳が告げている。

私は人間より遥かに強い鬼の力を手に入れて、もっともっと、強くなって、この悲しみの連鎖を絶ちきらないといけない。


カナヲ「あなた?」

あなた『う、うん?どうしたの?』

カナヲ「さっき話してたこと、ホントなの??」

あなた『えっ。ごめん。何のこと?』

カナヲ「さっき、私は既に皆のことを思い出しているとか言ってたじゃない」

あなた『ぇ……』

善逸「鬼の力を取り戻したいんでしょ??」


う………そ。

無意識の内に声が出ちゃってたんだ。
秘密にしようと思っていたのにな。

私は、夕暮れの空を眺めながら話した。


あなた『実はね………』


~~

話終わると皆は顔をあげた。
重く深刻な感じの表情だ。


カナヲ「………本当に、あなたちゃんは、鬼だったの??」

あなた『うん。私の妹が学園に来たって、アオイから聞いてね。きっと、私のお迎えをしに来たんだな。って思ったの』

炭治郎「しおり………だっけ?」

あなた『うん』


真実を話したせいか、すごい気持ちが軽くなった。
皆もホッと安心する。


善逸「じゃあ、皆であなたの元の家を探そう‼それで、鬼の記憶を取り戻そうよ‼」

あなた『え⁉』

伊之助「そ、それは俺も考えてたぞ‼横取りすんじゃねー!!おれは…(以下略)」

炭治郎「だな!!」

カナヲ「私も手伝うよ‼」


皆の暖かい言葉に解れていく。
良かった。

私は何で話さなかったんだろう。




……こんなに良い仲間を持っているのに。


あなた『……皆ありがとう‼』


私は本当の笑顔で笑った。