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第4話

猫田
ようこそ、株式会社回り灯篭へ。
来栖 まのん
ここが…株式会社回り灯篭…
来栖 まのん
ここで走馬灯が管理されているのね…
走馬灯を管理しているなんて猫田さんは言っていたけれど、一体どういうことだろうか。

全く想像がつかない。
猫田
お見せしましょうか?
猫田
走馬灯。
来栖 まのん
見たい…!
私の声が猫達が働いている中に響き渡った。

自分が思っていたよりも大きな声が出てしまい、慌てて口を手で覆う。
猫田
お嬢さん、お名前は?
来栖 まのん
来栖くるす まのん。
くるくると螺旋らせん階段をのぼっていく猫田さんを私は胸を高値らせながら追っていく。

猫田さんの足の爪がカシュカシュとぶつかる音が鳴る度、私の心臓の鼓動がより早くなっていくのを感じた。



しばらくのぼっていくと、猫田さんはある一つの箪笥の前で足を止めた。

そしてその箪笥の引き出しの一つをそっと開けた。
猫田
見てください。
来栖 まのん
わぁ…
私が引き出しの中を覗くとそこにはクリスマスのオーナメントのように私をわくわくとさせる丸い球体がいくつか入っていました。

色も形もそれぞれ違っています。

手で触れたら消えてしまうのではないかと思うような儚さも持ち合わせているそれに心を奪われました。
猫田
これがお嬢さんの走馬灯です。
来栖 まのん
私の…走馬灯…
私はしばらくじっとそれを見つめていました。
猫田
お嬢さんは自分が走馬灯の中に生きる人間だと気付くとても賢い人です。
猫田
ただ、一つだけ間違いがあります。
来栖 まのん
それはどういうことかしら…?
猫田
お嬢さんは『私が行動しなくても未来なんて決まってて勝手に進んでいくんじゃないか』とおっしゃいましたがそれは違うのです。
猫田
今ここにある走馬灯が素晴らしい輝きを持っているのは間違いなくお嬢さんの頑張りが反映されているからでしょう。
猫田
つまり、今のあなたが走馬灯をつくりあげる人物なのです。
猫田
お嬢さんの頑張り次第で今走馬灯を見ている本当のお嬢さんの人生は大きく変わります。
来栖 まのん
それはなんだか難しいわね。
猫田
説明している私にとっても難しいです。
私がそう言うと猫田さんは少し微笑んでそう返した。
来栖 まのん
難しい…難しいわ。
来栖 まのん
でも、少し頑張る意味が見えた気がするわ。
来栖 まのん
私の努力は決して無駄ではなかったのね。
来栖 まのん
ありがとう、猫田さん。
猫田
どういたしまして。
そう言った猫田さんの頬は少し赤らんでいるように見えた。
猫田
お嬢さんの頑張りは決して無駄ではありません。必ずあなたの身になっています。
私の胸は急に何かあたたかいものでいっぱいになった。