丁度定時に仕事が終わって、通知を見てみる
"熱出して動けない、助けて。"
と、綴られた文章に写真が数枚。
買ってきてってことだと思って、急いで店を出てスーパーに行った。
あなたの家と住所が綴られた1枚の写真を頼りに向かうことになった
電車に揺られている最中にも心配で
仕事でまた何かあったのかなとか、
あなたのことだから疲れため過ぎちゃったのかなとか
…俺のせいかな、とか。
ちょっとだけ昔のこと思い出した
ちょっと俯きつつ、君の表情は暗かった気がする。
俺なりの精一杯の気遣い。
不器用だからこんだけしか言えないけど
君に伝わってたらいいな。
そんなこんなしてたらマンションの前まで着いて
確か305…
305のインターホン押して, と、一枚の写真に書かれていた。
ピンポン
俺は急いであなたの部屋に向かって
扉を開けると、君は玄関横でうずくまってて
と、言って倒れてしまって
酷い熱,
俺はあなたを抱えてリビングに向かった.
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!