1週間ぐらいか経って
仕事はあの日から女子同僚に山ほど押し付けられてしまい
かなり寝不足で倒れそうだったけど、明日から三連休だからやっとバーに行ける。
カランカラン
出迎えてくれたのはピリちゃんだった。
そう言っては、奥にあるカウンターの予約席に座ろうとしたんだけど
先に女性が座ってしまっていて、リノとはお取り込み中って感じ
…そ〜だよね、、まぁ、しょうがないか
行き場がなくて困ってたところ
高身長でスラッとしていて、
新しく入った子なのかな…?
ここのバーって綺麗な顔の人しか採用しないみたい
カウンター席と、バルコニー、テーブル席があるけど、バーテンダーとお話出来るのはカウンター席がほとんどだから私にとって、カウンター席は命だった。
あれから、カクテルを頼んで目の前で作ってくれているけど
くしゃっと笑う顔が、ちょっと可愛い。
初めの感じとは違って、ちょっと天然??
少したったあとも、ヒョンジンくんとは会話が弾んで
同い年であること
バイトとしてバーで働いていること
ピリちゃんとリノ以外に初めてカウンターで話したけど、
波長が合う感じで、なかなか良かったなぁ
そう言って、スマホを取り出そうとしていたとき
後ろからリノの声が聞こえて
革靴の音がカツカツと冷たく響いた。
Next ★230⤴ ♡30⤴
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。