第17話

🍷
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2023/05/12 10:36




あれから数日







あの日の喧嘩を境に、私は仕事手付かずで









体調の悪さがMAXを超えたことによって、1年ぶりに大きな風邪にかかってしまった








(なまえ)
あなた
ゴホッッ……






マジでキツすぎ…ッ







夜から熱が引かずに、ずっと酷いまま。









倒れるようにベットに寝込んで、結局すごい汗に悪寒







(なまえ)
あなた
…ッハァ






すべてが嫌になって、





でも頼れる人なんて私にいるはずなくて、ジソンに仕事帰りに必要なものを買ってきてもらおうと思って









薄く開いた瞼に弱々しく伸ばす手







(なまえ)
あなた
スマホ…、
ジソンのLINEを開く






" 熱出して動けない、助けて。"











そう言って、買ってきて欲しい画像を添付。







この時は気づかなかった。







送り主を間違えていることに.








(なまえ)
あなた
もうっ…どうしよっ







落ち込んで、泣いていて








相変わらず、仕事の連絡は入っているし









昔もこんなことあったっけ…



















(なまえ)
あなた
ママ~ッ……ゴホッ





小学生ぐらいの時、





風邪をひいて熱も出したんだけど






お母さん
お母さん
…なに。

(なまえ)
あなた
体が寒いの…っ、

お母さん
お母さん
…じぶんでなんとかして。

お母さん
お母さん
お母さん忙しいの。見てわかるでしょ





お母さんを置いて出ていった父親のせいでら母と私はかなり貧しい生活を送っていた







あんなに優しかった母も、1年ほど経てば、私にほ笑顔もくれず毎日仕事。








(なまえ)
あなた
でもっ…ゴホッゴホッ
お母さん
お母さん
……あーーー!もう。うるさいわね!!








パシッ






(なまえ)
あなた
ッ…ゴメンナサイッ、







初めて手を挙げられて








母の顔は酷く歪んで見えた









あれ以来は風邪をひいても、怪我をしても、誰かに頼ることなんてしないで自分でなんとかしてきた







そんな日もあったっけなぁ…




と、途方に暮れて





そのあとは急に睡魔が来て








ピコンッ





スマホの通知を最後に、深い眠りについてしまった。











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