第20話

今の私(優希ver.)
794
2019/05/18 13:18
2年前
私が中学3年生の時、付き合っている人がいた。
梶川 陽(かじかわ よう)
優希
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
あ、陽くん
梶川 陽(かじかわ よう)
一緒にお昼食べよう?
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
うん、いいよ
彼は優しくて、イケメンで、いつも私優先で…

本当に理想の彼氏だった。
だから、付き合った時は周りの女子の嫉妬を感じる時が多くて、

嫌がらせも受ける時も多かったけれど、今はすっかり無くなった。
梶川 陽(かじかわ よう)
今日さ、部活で…
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
ふふっ、そうなんだ
本当に幸せでいっぱいだった。
こんな毎日は続くわけなかった。
いつも通り学校に行った。

だけど、下駄箱を見たら、私の上靴だけない。
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
あれ?持って帰ってないはずだけど…
梶川 陽(かじかわ よう)
よ!優希!
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
あ、おはよ、陽くん
梶川 陽(かじかわ よう)
どうしたんだ?焦ってるみたいだけど
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
うん、それがね…
全て話すと、顔色を変えて、一緒に探してくれると言ってくれた。
そのあと、探したけれど出てくるわけもなく、

私はその日スリッパで過ごした。
まぁ、今思えば典型的ないじめだと思う。

日に日にエスカレートしていって、ついには陽くんまでもが

いじめに参加していた。
梶川 陽(かじかわ よう)
おい!おせーんだよ!
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
ご、ごめんなさい…
梶川 陽(かじかわ よう)
ちっ…役ただず
最初は暴言だったのが、そのうち暴力に変わった。
梶川 陽(かじかわ よう)
うぜーんだよ!ドンッ!
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
いっ…ご、ごめんさ…
殴られ、蹴られ、しまいにはカッターで切りつけられた。
足の傷はこの時ついたものだ。
私は家に閉じこもった。

怖くて怖くて、いつ誰に裏切られるか分からなかった。
優希の母
優希、華佳ちゃんよ
でも、華佳だけは違った。

いじめられていた時、華佳は別のクラスで、なかなか私と接する

機会がなく、いじめに気づいてやれなかったのだと言う。

本当にごめんねと繰り返し謝ってくれた。
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
もう…学校なんて…行く価値ない…
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
そんなことないよ
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
華佳はいいよね
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
え?
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
みんなに愛されて、話しかけられて
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
いじめられてる私とは違って
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
なんで…なんにもしてないのに…
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
優希…
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
華佳がもっと早く気づいてくれたら、変わっていたのに
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
華佳のせいだ!なんでもっと早く助けてくれなかったの!
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
ごめんね、優希…
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
出てって!今すぐ!もう二度と私の前に現れないで!
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
優希…落ち着い…
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
あんたなんか大っ嫌い!みんなみんな大っ嫌い!
華佳はなにも悪くないのに、むしろこんな状態でも私に話しかけてくれる方が

ありがたいことなのに、みんなから好かれる華佳が憎くて、嫉妬していた。
一週間後
華佳にあんな酷いこと言って、もう嫌われたに違いない。

そう思っていたのに、彼女は来てくれたのだ。
でも、私の部屋には入ってこないで、ドア越しに話し始めた。
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
優希、私、優希の気持ちなんにも考えてなかった
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
優希がどれだけ辛くて、どれだけ助けを求めていたのか
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
正直私には分からなかった
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
だから、教えて欲しい
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
優希が世界からどんなに嫌われたとしても
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
私はずっと優希の味方でいる
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
約束する
気づいたら、私は泣いていた。

そして、ドアを開けて、彼女に抱きついていた。

華佳は私の本当の親友なのだ。
彼女にされたこと全てを話すと、華佳はうーんと考えたあと、

私にこう言った。
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
優希って高校考えてる?
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
行かずに就職するつもり
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
え!?そうなの!?
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
だって、またいじめられるの嫌だし
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
じゃあさ、こうしようよ
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
…?
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
顔や体は変えられないけど、性格は変えれるでしょ?
碩本 優希(せきもと ゆき)
碩本 優希(せきもと ゆき)
性格って…
月漉 華佳(つづき はるか)
月漉 華佳(つづき はるか)
だから!キャラを作っちゃえばいいのよ!
そう、そこで2人で考えた挙句、出てきたのが今の私なのだ。

プリ小説オーディオドラマ