家に着く。
葉月は今にも泣きそうな顔で、
携帯を見つめている。
そう言って、携帯を私に見せた。
着信33件。
LINEを見ると、
メッセージの数も普通じゃない…
言葉も乱暴で、ゾッとした。
すると、葉月の携帯が鳴って。
出ると、隆行くんの怒鳴り声が聞こえた。
ここまで酷いと思わなかった。
まるでストーカーだ。
たまらず携帯を取る。
このまま葉月が攻められるのを見てられなくて。
私が代わってから、隆行くんは少し落ち着いたけど、
どうしたらいいんだろ…
とりあえず、
『帰ったらLINEしろ。』
って言われた葉月を、早めに家に帰らせた。
これ以上、隆行くんを怒らせるわけにはいかない…
ブーブーブーブー
バッグの中から携帯が鳴ってる。
私の携帯はテーブルの上にある。
それは流星くんの携帯だった。
すぐに、望くんにLINE。
すると、流星くんからすぐに電話があって。
てか、なんで私のカバンに?
そんな事ってある?笑
もうそろそろかな…って公園へ行くと、
流星くんがいて。
家へと戻る。
望くんからLINEが来てて。
そしてもう1件。
会いたくないけど…
ちゃんと話してはっきりさせよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。