第6話

小瀧望
624
2022/05/07 10:51
家に着く。



葉月は今にも泣きそうな顔で、



携帯を見つめている。
葉月(親友)
葉月(親友)
もうさ…隆行がさ…

そう言って、携帯を私に見せた。



着信33件。



LINEを見ると、



メッセージの数も普通じゃない…



言葉も乱暴で、ゾッとした。
(なまえ)
あなた
葉月は隆行くんと、どうしたい?
葉月(親友)
葉月(親友)
わからない…
もう別人みたいで…ウゥッ…


すると、葉月の携帯が鳴って。



出ると、隆行くんの怒鳴り声が聞こえた。



ここまで酷いと思わなかった。



まるでストーカーだ。



たまらず携帯を取る。



このまま葉月が攻められるのを見てられなくて。



私が代わってから、隆行くんは少し落ち着いたけど、



どうしたらいいんだろ…



とりあえず、



『帰ったらLINEしろ。』



って言われた葉月を、早めに家に帰らせた。



これ以上、隆行くんを怒らせるわけにはいかない…




ブーブーブーブー



バッグの中から携帯が鳴ってる。


(なまえ)
あなた
ん?誰の?

私の携帯はテーブルの上にある。
(なまえ)
あなた
嘘でしょ?笑

それは流星くんの携帯だった。



すぐに、望くんにLINE。
(なまえ)
あなた
流星くんの携帯が私のバッグにはいってました笑
お届けしましょうか?

すると、流星くんからすぐに電話があって。

藤井流星
藤井流星
すんません…
取りに行きます!どこにいますか?
(なまえ)
あなた
家にいるよ。京急蒲田。
藤井流星
藤井流星
タクシーで向かいます!
(なまえ)
あなた
望くんに住所LINEしときます。
公園が目の前だからそこにいて。
藤井流星
藤井流星
了解です!

てか、なんで私のカバンに?



そんな事ってある?笑



もうそろそろかな…って公園へ行くと、



流星くんがいて。
(なまえ)
あなた
ごめん!待った?
藤井流星
藤井流星
ほんま、すんません…
(なまえ)
あなた
てか、ウケるね!笑
私が入れちゃったのかな?
藤井流星
藤井流星
いや、僕だと思います…
(なまえ)
あなた
あっ、電話かかってきてたよ!
藤井流星
藤井流星
たぶん、僕です笑
(なまえ)
あなた
流星くんて、
見た目と違って天然だね笑
藤井流星
藤井流星
よく言われます!
(なまえ)
あなた
あはは笑
藤井流星
藤井流星
あっ、葉月さん、大丈夫でしたか?
(なまえ)
あなた
なんか聞いてる?
藤井流星
藤井流星
いや、何も…
(なまえ)
あなた
そっか…
藤井流星
藤井流星
大丈夫じゃないんですね。
(なまえ)
あなた
うん…
葉月ってさ、強そうに見えるじゃん。
バリバリのキャリアウーマンだし。
藤井流星
藤井流星
はい…
(なまえ)
あなた
周りに弱音吐けるタイプじゃなくて。
あまり話さないんだ、自分の事。
藤井流星
藤井流星
なんとなく分かる気がします…
(なまえ)
あなた
もっと早く相談してほしかったよ。
藤井流星
藤井流星
気になるんですけど…
(なまえ)
あなた
そうだよね、ごめん…
藤井流星
藤井流星
何があったんですか?
(なまえ)
あなた
今たぶん、すんごく元気ないから、
LINEしてあげてくれる?
藤井流星
藤井流星
えっ?
(なまえ)
あなた
何も知らない方が送りやすいし。
なんて事ないメッセージでいいから。
お願いします。
藤井流星
藤井流星
はぁ…
(なまえ)
あなた
じゃ、私行くね!うち、ここなんだ!
あそこ、タクシー待たせてるんでしょ?
藤井流星
藤井流星
はい…
(なまえ)
あなた
じゃ、早く行って!おやすみ!
藤井流星
藤井流星
おやすみなさい…

家へと戻る。



望くんからLINEが来てて。
小瀧望
小瀧望
流星行きました?
僕も行きたかったのに😭
今日は楽しかったっす!
また行きましょうね!

そしてもう1件。

井上博人(元上司)
こんばんは。今日は無理やりごめん。
1度きちんと話したいんだ。
時間くれないか?

会いたくないけど…



ちゃんと話してはっきりさせよ。

(なまえ)
あなた
明日、仕事が終わった後でもいいですか?

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