第27話

you 16。
973
2020/02/24 02:55
文化祭当日、1日目。

午前中はひたすらに働いた。

まふまふ君をはじめとした

イケメン、美女目当ての客が殺到したからだ。

うちのクラスには元々顔が整ってる人が多いし、

更に今はコスプレまでしてるからそりゃあ、もう。

まふまふ君とは、

注文を聞く時くらいしか話せてない。

彼も軽くメイクをしてて、

コスプレも似合いすぎてる。
まふまふ
まふまふ
あなた、○○○○お願い!
(なまえ)
あなた
はーい!
裏方は想定以上のお客さんにドタバタ状態。

シフトが終わった頃にはボロボロだった。
まふまふ
まふまふ
あなた、行けるー?
(なまえ)
あなた
あーうん。行こ。
すっかりメイクも落として

いつも通りの制服姿に戻ったまふまふ君。

メイクなんてしてなくてもこの高身長イケメンは

とてつもなくカッコイイ。

隣を私なんかが歩いていーのか不安なレベル。
まふまふ
まふまふ
あなた!はい。
彼は私に手を差し出す。
(なまえ)
あなた
…?な、何?
私が首を傾げると、まふまふ君は

私の手を取り、自分の指と絡ませた。
(なまえ)
あなた
え⁉︎
まふまふ
まふまふ
文化祭デート。夏休み誘えなかったから
これをデートにする。いーでしょ?
恋人繋ぎしてる手から顔を上げると

まふまふ君は今まで見たことない、

"男子"らしい顔をしていた。
(なまえ)
あなた
うん。
もう告白の返事は決まったようなものになってる

私は、まふまふ君の提案に乗った。


2人で屋台で買って分けあったり、

ゲームを協力してやったりと

沢山カップルっぽいことをした。

どれも初めてのことだった。

最初は恥ずかしかったけど、慣れたら楽しかった。

一生分の青春が詰め込まれたみたいな、

そんな時間だった。

同じようなことを彼に伝えたら、
まふまふ
まふまふ
僕と付き合ったら、もっと沢山の
"楽しい"をあげる!
なんて言って笑った。

その笑顔は反則級にカッコよくて、

家や学校での理不尽なことを忘れて

心から笑えたのは、久々だった。


この気持ちは。

心が暖かさに包まれて幸せになるこの気持ちは。

これは"好き"ってことだよね。

私は_______





まふまふ君のことが好きだ。

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