第43話

Special episode s-1。
780
2020/04/01 02:10
_you。

そら君と付き合ってから初めて迎えた春。

私は高校3年生、そら君は大学生になった。

春はほとんど会えなかった。

そら君は一人暮らしになって家も離れちゃったし。

寂しいけど私も忙しさに耐えて頑張った。


そして夏。

私は"まふ君"と教室に残ってる。

まるで去年と同じように。
(なまえ)
あなた
まふ君〜。そら君に会えなさすぎて
私そろそろ枯れ果てそーだよー……。
と言っても距離感が全く違う。

文化祭での一悶着の末、

仲の良い異性の親友になった。
まふまふ
まふまふ
あ"ー!もう!何度も言うけど
何で非リアの僕に相談するの。
僕に言われてもどーしよーもないから!
他を当たれ、このリア充‼︎
今年もクラスが同じでこーして放課後、

教室でダラダラと話す。

一応受験生だから勉強もしながら。

7割話してるけど。
(なまえ)
あなた
あ、時間だ。……帰ろっか。
まふまふ
まふまふ
そーだね。


_s。

春が過ぎても中々新生活に慣れるのは大変で、

俺はほとんどあなたに会えてない。

L!NEでのやりとりだけでしか話せてない。

寂しさに潰されそうだけど

今は自分の生活をこなすしかない。
そらる
そらる
ねぇ、うらた君。
あなたに会える口実ないかなぁ?
うらたぬき
うらたぬき
彼女さんですか?
そーゆーことを
俺に聞かないで下さいよ。
高校からの同級生、うらた君。

まふと坂田も入った4人はゲーム仲間。

唯一同い年のうらた君とは学部は違うけど

同じ大学だからよく一緒に行動する。
そらる
そらる
え〜。いっそのこと、
大学に来てくんないかな。
うらたぬき
うらたぬき
じゃあ彼女さんに
「大学来て」って
言えばいいじゃないですか?
そらる
そらる
え〜。重くない?
うらたぬき
うらたぬき
それは知りませんけど…。
いつも的確なアドバイスをくれるうらた君だけど

今のテンションが低いからか、

話題が話題だからか反応が冷たい。
そらる
そらる
うーーーん……。


_you。

夏のある日。

私はと言うとそら君のいる大学の前に立っていた。

こないだまふ君に
まふまふ
まふまふ
あなた、そらるさんに会えなくて
寂しいんでしょ?
なら自分から大学まで
会いに行けばいいじゃん!
と言われて
(なまえ)
あなた
いやいや!無理無理!
そんなの無理だって。
と言ったものの
まふまふ
まふまふ
じゃあ会えなくても
しょーがないんじゃなーい。
と小馬鹿にする言い方をされたので
(なまえ)
あなた
分かった!行ってくる!
アドバイスどーも‼︎
と見事に乗せられて大学まで来ましたとさ。


今は夕方。

そら君の講義が終わる時間は大体知ってる。

私が勉強して家に着いた30分後くらい。

なので今日は勉強を早く切り上げて来た。
(なまえ)
あなた
そら君、どこにいるんだろ……。
大学と言う大きい建物に圧倒されながら

恐る恐る足を踏み入れていった。

プリ小説オーディオドラマ