私は、防犯カメラをみて、香奈だと一発で分かった。
親友の香奈の事。横顔みただけで分かるよ。
そして、私は彼女にどうしてかを聞いたんだ。
香奈「そりゃぁ、私弘君の事好きだもん。あんたさえ居なければ、弘君は私の物。
でも、女のあんたを傷つけても、弘君はあんたを諦めてくれない。
だから、弘君を突き飛ばしたんだ。
でも良かったよ。弘君があんたの事忘れてくれて。」
そう言って笑ったんだ。
私は頭に血が昇って、香奈を突き飛ばして、こう言ったんだ。
あなた「弘は、物じゃないよ!
もっと違うやり方があったんじゃないの??ねぇ?」
そう言って、香奈の事を殴ろうとしていたが、
たまたま通りかかった弘に見つかってしまう。
弘「お前なにやってんだ!!
香奈大丈夫か?」
香奈「うん…怖かったよ…」
あなた「ねぇ!弘聞いて!」
弘「聞けるかよ。この暴力女!
立てるか?香奈?」
香奈「うん…」
弘「行こーぜ」
弘に連れられて、その場を後にした。
そして振り向いた香奈はにやっと笑って、勝ち誇った顔をしていた。
諦められない。でも、諦めなきゃいけないのかな…。
でも、弘。
私はずっと好きだよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。