俺は、あの事故現場にやって来た。
誰かいる。同じ制服を着た女の子だ。
あなた「…弘…」
俺の名前を呟いていた。
あなた「私…すぐに手を出すこともできた…
なんで…私の事忘れちゃったの…?」
あなた「私は…
ずっと…」
そう言い掛ける。
弘「お前っ…」
弘があなたの側に来た。
あなた「ごめんね。弘。私がすぐに手を出してれば…私が突き飛ばされた方が良かったのかもね…」
あの時と同じ場所。同じ感じ。
弘「お前…は…あなた?」
あなた「そうだよ!弘!」
やっと思い出してくれた。
弘「そうだ…俺あんときに、あなたに…
ということは…突き飛ばしたのは…香奈…?」
そうだあの横顔。香奈だった。
あなた「そうだよ…あのとき突き飛ばしたのは香奈。私はやってなかった!」
そう言って、弘に抱きついた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。