第50話

#46
1,971
2019/03/19 00:29
あなたside
看護婦
二宮さん、先生がお呼びです。
1番診察室へどうぞ。


1人ということもあって、裏口から



入った私はすぐに診察室に呼ばれた。

ガラガラッ。
あなた

失礼します。

一ノ瀬先生
お久しぶりです。
って言っても、2日前のお話なんですけどね笑
あなた

そうですね笑

一ノ瀬先生
では、ここの椅子にお座り下さい。


先生の冗談も終わって、



何か真剣な表情になった。、




でも、そこから私は、また私の身体は何かに



侵されてるんだって、確信してしまった。
あなた

はい。

一ノ瀬先生
では、二宮さんの結果ですが…
一ノ瀬先生
再発、されています。
また、肺への転移も見られます。
先日吐血されたのはこれが原因でしょう。



‘‘ 再発 ’’




私が1番聞きたくなかった言葉。




血を吐いてから少しだけ嫌な予感はしていた。





分かってはいたけど、




また、和達に迷惑かけちゃうから




認めたくなかったのに。





しかも、転移までしてるって。




もう、迷惑かけっぱなしだね…苦笑
あなた

また、抗がん剤治療からですか?
手術は出来るんですか?

一ノ瀬先生
その事なのですが、治療は出来ないと思われます。


え?治療が出来ないって。




どういうことなの。そんなに悪いの?
一ノ瀬先生
二宮さんはお子さんを授かられています。
あなた

え?

一ノ瀬先生
妊娠されてますよ、二宮さん!
おめでとうございます。
妊娠3ヶ月半です!筋肉とか付かれているのでお腹の膨らみは感じにくかったみたいですね笑ほんとにおめでとうございます。
あなた

う、そ…泣



腫瘍が再発していた絶望感と





ずーっと欲しかった子供を授かれた喜びで





涙が溢れ出して止まらなかった。

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