第20話

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2021/01/09 04:18





その日の夜



末「 痛っ、」


『 ごめんごめん、あとちょっとやから… 』


草「 末澤がいちばん派手にやったな笑 」


佐「 誠也くん1人で前行き過ぎなんすよ 」


『 できたっ、けどお風呂とかちょっと染みるかも 』


末「 ええよ、ありがとう 」


福「 あなた、手当上手いな 」



だって慣れてるもん。

というのも私のお兄ちゃんも関東の不良校に
在籍中で今は離れて暮らしてるものの
一緒に暮らしてた頃はよく怪我して帰る
お兄ちゃんの手当をしていた。


末「 へぇ、あなたお兄ちゃんおったやな 」


『 最近は会えてないんやけどね、』


正「 次俺もお願いしてええかな? 」


『 もちろんっ、』



お兄ちゃん今何してるんかな、
そういえばお兄ちゃんも高校入ってから
喧嘩してくるようになったなあ…

今は大学の人達と一緒にグループ組んでるん
やっけ…?



_____


優「 それ本名だよね? 」


_____



優「 松田あなたちゃん… 」


_____



その瞬間頭のつっかえが急に外れた。



『 思い出したっ!!!! 』


末「 何を? 」


『 今日来てた人達、私前にどっかで聞いた事
ある声やと思っててんけど、』



そうだ、聞いた事ある声とかやない。
毎週のように聞いてたし、見てた。

なんで忘れてたんやろ。



『 あの人たち多分お兄ちゃんが
よく可愛がってた後輩さんや!! 』


佐「 え、ホンマに? 」


『 絶対そう、自分でもなんですぐ思い出せへん
かったかわからんけど、言われてみれば
見覚えあるもん!! 』


小「 思わぬところと繋がったな… 」


正「 お兄さんのお名前は? 」


『 虎者高校3年 松田元太 現生徒会長
でも今は虎蛇大学の人達と一緒にいるって
聞いた。よくうちに来てたから顔と名前は
分かるんだ 』



末「 虎蛇大学って、あの? 」


草「 え、そこの妹やんな、」


佐「 てことは… 」



佐野くんが何か言いかけた時、私のスマホが
鳴った。


おばあちゃんと住んでた家からの電話だ。



『 もしもし… 』


元「 あ、もしもしあなた? 」


『 え、お兄ちゃんっ!? 』







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