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佐「 ただいまあ 」
草「 佐野なんで軽いのばっか持つねんっ 」
佐「 いや、軽ないすから! 」
どうやら、買い出し班が戻ってきたみたい。
玄関が騒がしくなってる、
草「 これでええかな 」
『 あ、はいっ…じゃなくて、うん! 』
佐「 あ、学んだ笑 」
子犬みたいに笑うこの先輩は佐野先輩。
こっちのアメリカンな先輩はリチャ先輩。
今日1日で名前を覚えられるなんて
私にしてはやるじゃんなんて思ってると
佐「 あなたちゃん?何突っ立ってんの笑 」
『 ああ、ごめんなさい、今行きますねっ 』
佐「 あなたちゃん?笑 」
『 また言うてました? 』
佐「 うん、今もな、笑 」
でも、今のは内緒にしといたるなって
スタスタとリビングに入っていってしまう
この人たちのどこが不良になるんやろ。
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『 今日、ハンバーグ作ろうと思うんですけ…
思うんやけど、苦手な人いませんか? 』
草「 なんで直したのに最後敬語なるん笑 」
佐「 やばい、今のツボ、爆笑 」
福「 大丈夫みんな大好きやで、」
『 なら良かった、』
ていうか、今日からここで生活するんやんな
全っ然実感わかへんし違和感しかないし…
冷蔵庫に買ってきてもらったものを入れて
ハンバーグを作る準備をする。
実は実家にいた時から料理は私の仕事で、
そんなに苦じゃなかったりする。
あ、、そういえば冷蔵庫にチーズあったような…
サプライズでチーズインにデモしておこかな。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。