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2021/09/08

第11話

Diaryー11ー
その日の夜。

私は、ベッドにうつ伏せに寝転がり、今日、図書館では読み切れず、結局帰りに書店で買ってしまった人間失格を読んでいた。

翔くんとは、あの後最寄りの駅まで一緒に帰ってきた。

私は未だに、翔くんと過ごしていると最近感じる動悸の正体が分からずにいる。

小説の中では恋愛も、人間関係も単純で簡単なのに、なんで現実は違うんだろう。
芥川  一葉<アクタガワ  カズハ>
芥川 一葉<アクタガワ カズハ>
教えてください、太宰先生…

太宰治は、愛人と入水自殺をしたことで有名な文豪。

絶えず愛人を作り続け、自殺を繰り返す太宰治の思考は私は到底理解出来ないけれど、物語を通せば、少しだけわかる気がする。


芥川  一葉<アクタガワ  カズハ>
芥川 一葉<アクタガワ カズハ>
翔くんはただの友達だけのはずでしょ…?
なのに、どうして友達じゃ満足出来ないんだろう。

こんなの、絶対我儘だって、おこがましいって、知ってるのに。

ダメだよ。
私なんかが人を好きになったりしたら。


……好き?

芥川  一葉<アクタガワ  カズハ>
芥川 一葉<アクタガワ カズハ>
そっ、か。
私は翔くんのことが好きなんだ…
他人事のように納得している私がいる。
そっか、とっくに恋なんてしてたんだ。
自覚していなかっただけで。

不思議だ。
小説でよく読む"恋愛"って、こんな感じなんだ。

物語を通すより、体験した方が身に染みて分かる。

明日から翔くんにどんな顔して会えばいいんだろう。

芥川  一葉<アクタガワ  カズハ>
芥川 一葉<アクタガワ カズハ>
全部、分かんないよ…


ーーー
side一葉
situation夢の中



私は、机に座っていた。

手元には本、があるはずだった。

目を落とすと、限りなく深い漆黒。
吸い込まれそうな黒の中に、一筋の鮮烈な白を見た。

オセロなら、角を取った時のような。

瞬きひとつの間に、白が、黒を染めていく。

いや、染めるというより、包み込むような。


とにかく、優しく、柔らかい光だった。

翔くんの笑顔みたいな。



私の身体も、白に包み込まれる。

私は、身を任せて、夢の中で意識を手放した。




―――

ピピピピ
芥川  一葉<アクタガワ  カズハ>
芥川 一葉<アクタガワ カズハ>
ふわぁ。
朝か…

私は、昨日の夢をなぞる。

夢だったとは思えない、やけにリアルな夢で、内容まで全て覚えていた。
芥川  一葉<アクタガワ  カズハ>
芥川 一葉<アクタガワ カズハ>
翔くんと…話せるかな。

恋愛って、分かんないことだらけだよ、太宰先生。

教えてください、与謝野晶子先生。

誰でもいいです。

普通の女の子がするような恋愛の仕方を
芥川  一葉<アクタガワ  カズハ>
芥川 一葉<アクタガワ カズハ>
教えてください…











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作者
作者
一葉の夢とか、抽象的すぎて、自分でも何書いてるか分からないという始末←
漆黒が、今までのみんなと孤立している感じで、暗めの性格の一葉、白は翔の手によって変えられていった一葉をイメージしていただけるとご理解頂けると思います。