.
ん…、
いつの間にか俺も寝ちゃってたのか
正「 あ、誠也くん起きた 」
小「 おはよう、誠也くん 」
末「 おはよう、あなためちゃめちゃ
気持ちよさそうに寝てるやん 」
すやすや眠るあなたの寝顔は
まるで天使のような、可愛さ。
つやつやの髪の毛を撫でてると、
『 …ん 』
スルスルと腕が伸びてきて
俺の腰をきゅっと抱きしめた。
いつも寝てる時にバナナの抱き枕にするように。
末「 正門っ、正門っ、写真写真!! 」
ウェブ用に撮っておこう。
珍しいとかいう次元じゃないやん、
正「 え、可愛い。」
小「 そんなことあるんやなあ、」
末「 小島それどういう意味、」
小「 いや、あんなに嫌われてんのに
そんなこともあるんやなあ思って 」
ぶつぶつ言いながら後ろのダイニングテーブルに
戻っていく2人。
相変わらず可愛い寝息をたてて
本当に気持ちよさそうに寝てるあなた。
正門がかけてくれてたブランケットを
あなたの方にかけて、じんわり感じる
あなたの温もり。
人ってこんなに暖かいんやな。
末「 あなた、俺大好きやで??
メンバーの皆、大好き 」
寝てるあなたに届くはずもないのに
呟いてみる。
『 私も誠也くん好きやで、
もちろんAぇの皆大好き、』
末「 え、起きてたん!? 」
『 今起きた 笑 』
末「 え、俺が言うたこと聞いてた? 」
『 うん、笑 喋り出すちょっと前から起きてた笑 』
末「 恥ずっ、」
まさか起きてたとは。
しかも聞かれてしまっていたとは。
『 私いつも誠也くんに意地悪ばっかり言うて
しまうけど、ほんまは大好き、』
ちょっと照れ臭そうに言ってるあなたが
愛おしくて愛くるしくて。
末「 ありがとう、なんか俺も照れるわ、笑 」
ああ、なんて幸せな時間なんだ。
『 ま、晶哉くんには勝てへんけどね、』
末「 え、」
晶哉に勝てる日はいつになったら来るのやら。
.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。