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一旦おうちに帰ってきました、
『 あれ、誠也くんしかおらんの? 』
末「 そやで、」
『 そっか、』
末「 なんや、嬉しいんかああ 」
『 嬉しくはない、』
末「 そっか、」
『 え、』
末「 え、どうしたん、」
『 いつもみたいにうざ絡みしてこうへんの、』
末「 2人やし、あんまりウザいと思われたくないからなあ、」
『 そんなふうに思ってたん、?? 』
末「 これでも考えてんねんでぇ、??笑 」
『 ウザいと…思ってるけど、』
末「 思ってるんかい、笑 」
『 思ってない…時もあるで、』
末「 …ほんまに、?? 」
『 …うん、』
末「 ほんなら…一緒に寝るか、? 」
自分が被ってた毛布広げて、ぽんぽんと
ソファを叩く。
『 ねる、』
誠也くんの腕に包まれて、
暖かいなあ、なんて思ってるとすぐに
睡魔が襲ってくる。
末「 ほんま、可愛いやつやなあ、」
そんなこと呟いてるとは知らずに。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。