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あなた's side
冷たい何かが額に乗った。
小「 あ、起こしてもうた? 」
『 ん… 冷た… 』
小「 冷えピタ貼ってん、」
末「 辛くなかったん今日?? 熱あんで、」
『 熱…?? 』
確かになんだか体が熱い気がする、
『 晶哉くん、は? 』
さっき帰ってきて…
草「 薬買いに行ったわあ、」
末「 あなた、俺でも… 『 なんか食べたい 』
末「 あ、プリンあんで!! 」
誠也くん、走って冷蔵庫まで行った 。
末「 あなた、プリン好きやろ〜?? 」
『 好き。』
末「 俺とプリンどっちが好き?? 」
『 プリン。』
草「 またフラれた、笑 」
末「 しゃあないなあ、あーんしてやるよ、」
小「 末澤さん、最近ハート強なっとる、笑 」
素直にあーんしてもらうことにした。
『 あ、』
末「 はいっ、」
『 んっ、んま、』
末「 美味い?? 」
『 んまい、あ、』
末「 あ、はいっ、笑 」
『 ん、』
火照った体に入ってくる冷たいプリンが
異常にここちよくて、
末「 あなた、?? 」
いつの間にかまた、瞼を閉じていた。
末「 早く良くなれよ、」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。