第5話

秘密
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2020/05/21 14:50
凛禰Side
 あなたさんが倒れた。顔が青白い。
救急車お願いします!
未来
俺、先生に伝えて来る。
悠人
さっき、ステージ裏にいたから…審判控え室だと思う。ついて行くよ。
叶夜
輝と俺は残るから、凛禰は付き添いで行け!
凛禰
分かりました!
 あなたさんは、病院にはこばれた。
 今は、落ち着いたようで寝ている。
あなた

ん…あれ?ここは?

凛禰
目…覚めました?よかった。ここは病院ですよ。
あなた

凛禰君、私の手に触らない方がいいよ。

凛禰
どうしてですか?
あなた

…触ったところが凍るから。

凛禰
えっ?そんなことあるはず無いですよ。
あなた

見てて…

 あなたさんの手が花瓶の花に触れる。花が一瞬で凍りついてしまった。
凛禰
嘘。夢?ドッキリ?
あなた

現実。ドッキリでもない。怖いでしょ。

凛禰
驚いただけです。
あなた

私、死ぬの。持ってあと1年だって。

凛禰
治らないんですか?
あなた

…うん。奇病だって。無温症。

凛禰
何ですかそれ?
あなた

原因は不明。症状として、手で温度を感じずらくなるのと、手が冷えて、触れた物を凍らせてしまう。最後には冷たくなって…

凛禰
そんな…映画みたいなことがあるなんて…
あなた

だから、調理部に入ってるの。料理する時に火などを使うから、手を冷やす心配が無いの。

凛禰
温めれば良いんですね。
あなた

私もよくわからないけど、手が温かい時は触れても凍らないから。

凛禰
でも、それなら帰宅部で早く家に帰れば良いのではないでしょうか?
あなた

思い出づくりをしたかったから。
このことは、秘密にしてね。

凛禰
はい分かりました。
あっ!
手から氷って出せるんですか?
あなた

いや、映画の女王様みたいなことはできないよ。触れたところが凍るだけ。

凛禰
そうですか…(´・_・`)
あなた

えっ?www何でそんな悲しそうな顔するの?www。

凛禰
あっ、笑ってくれた。あなたさんは笑顔が一番似合いますよ。
あなた

ありがとう。凛禰君。

➡️➡️➡️➡️➡️➡️➡️➡️➡️➡️続く➡️➡️➡️➡️➡️➡️➡️➡️➡️➡️

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