『まず、渡辺くんと付き合ってたっていうのは…
あれ、ほんとに違うから』
深 )…まじで?ゴホッゴホッ…そうなの?
会話の途中で聞こえてくる咳がほんとに辛そう
深澤くんは真実を知らないから
どちらを信じていいかなんて分からないだろう
『でも、告白されたのは本当』
深 )……うん、なんかそんな気がした、笑
意外に察しが良くて驚いた
いつも一緒にいる人だからだろうか
どちらにしろ、やっぱり深澤くんは優しい
『私ね、その頃全く恋愛とかに興味なくて…
渡辺くんのこと適当に断っちゃって、』
自分がまいた種は自分でなんとかしないといけない
『渡辺くんは多分、私の適当な態度とかが気に食わなかったんだと思う……だから嘘を、』
今は理由がはっきりしているのになぜ
過去の自分ではこんなこともわからなかったのか
深 )…そうだったんだ、ゴホッゴホッ
このことを聞いて辰哉くんはどう思うのだろう
怖くて聞けない
深澤くんに嫌われたくない、
『どう…思う、?』
本当にどうしようもない…。
なんで深澤くんに聞いたのだろうか
深 )俺は……
深 )今からでも遅くはないと思う、
深澤くんの言葉に疑問が浮かぶ。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。