なんか、デビュー決まっちゃったけど…。嘘でしょ。急すぎだし。訳わかんなぁい。
歌えってなにを?あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
はじまるぅぅぅ。緊張する~。
視線を感じるので臣の方を向くと
が・ん・ば・れ
と口パクでいってくれた。
頑張らなきゃ!
~♪
ーーーーーーーカットしますーーーーーーー
~♪
ーーーーーーーカットしますーーーーーーー
いや、ヒロ…さん?じ、自由すぎる…
ピロンッ
臣たちに案内されながらホールに着くと、もう、始まっていて、紹介しながら登場の形になってしまった。
あぁぁぁぁぁぁぁ。ごっちゃごっちゃ。わけんかんない。もう、ぁぁぁぁぁ。
次の日に発売したCDは凄く売れたみたいで…。あたしは人気が出たらしい。臣のお陰なのかな。ほんとありがと。
あたしはまだ気づいていなかった。あることが起きるなんて。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!