第24話
episode8
それから数ヶ月が過ぎ、林間合宿襲撃決行日。
ト「じゃあ弔君、あなたちゃん行ってきます!」
『行ってらっしゃい。気を付けてねヒミコちゃん』
死「行ってこい。」
私は死柄木さんが「お前は残れ」と言ったので残ってます。
どうかみんなに神の御加護がありますように。
マスタード君......。
[回想]
マ「そろそろ時間だねシロちゃんは来るの?」
『ううん。行かないよ。死柄木さんにそう言われたから』
マ「そうなんだ。もしかしたらこれっきり会えないかもね」
『そ、そんなことないよ!!マスタード君はきっと戻ってこれる』
マ「そうかな....こんなときに言うのはおかしいけど」
『どうしたの?』
マ「シロちゃん。僕はココに来たときから君が好きだった。」
『え』
マ「はは、真っ赤」
『マスタード君だって真っ赤じゃん』
マ「だ、だって告白だよ?恥ずかしくて赤くなるよ....//」
何故だか爆豪君を思い出す。
爆豪君に大好きって言ったとき真っ赤だったなぁ......。
『あれ....何で......』
マ「シロちゃん!?何で泣くの」
『ごめんねマスタード君』
マ「ううん。バクゴウに僕が敵わないことくらい分かってたよ。でも多分君のこと好きな気持ちは変わらないから」
『ぅ....ありがとう.....マスタード君....』
マ「僕の名前、××××だよ。覚えててねあなたちゃん。」
『え、何で知ってるの?』
マ「死柄木さんが言ってた。正直もう会えないと思う。」
『マスタード君、これ持ってって』
私は死柄木さんに護身用に持たされた拳銃を渡した。
マ「ありがとうあなたちゃん。じゃあもう行かなくちゃ」
『さようならマスタード君、またきっと会えるから!』
彼はニコッと笑った。
いや、そう見えた。
ガスマスクで見えなかったけど確かに笑顔だった。
・*・*・*・*・*
どれくらい時間が経ったのだろうか。
死柄木さんと交互にやっていたトランプタワーも完成した。(あ、某大統領のタワーじゃないですよ)
死「マスタードが心配か」
『え、ええ。他の人もみんな心配です。』
死「お前って何かとこっち側(敵側)じゃないよな。
ヒーローみたい。」
『そうですか?......それって褒めてるんですか?』
死「まぁな。なぁ......」
死柄木さんが何かをいいかけたときに黒霧さん達が戻ってきた。
爆豪君を連れて。
『爆豪、君......』
爆「あなた.....。」
『荼毘さんマスタード君、は?』
荼「ここに居る奴以外はやられた」
『そんな......』
ト「あなたちゃんはマスタード君のこと好きだったんですか?」
『友達として大好きだった。でもそれ以上に好きな人は居るよ』
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