第8話

軋み始める歯車
660
2018/08/29 11:56
次の日の朝

晃牙は軽音部室の前にいた。
晃牙
晃牙
(昨日、あんなことがあったから気まずくて入りにくいな…でも部室に入らなかったらもっとこじれそうだし…どうすればいいんだ〜!?)
零
わんこ、部室の前で何唸っておるのじゃ?
晃牙
晃牙
うわっ!吸血鬼ヤロ〜!?いつの間に俺様の後ろに…!?
零
それはそうと、何で昨日は途中で帰ってしまったのじゃ?
晃牙
晃牙
晃牙
晃牙
(リッチ〜と楽しそうに話してたのを見てヤキモチ妬いたなんて言えね〜し…何て言えば…)
零
我輩、楽しみにしておったのに。
そう言い残して部室へ入っていこうとする零の腕を晃牙は思わず掴んだ。
零
何じゃ?痛いから離しておくれ。
晃牙
晃牙
あ…すまん…
晃牙は手を離して零に背中を向けて走り去った。
晃牙
晃牙
(完全に終わった……帰り、ユニットの練習があるのに行きにくくなったまった……)

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