第3話

壁ドンって古い気もするけど
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2018/08/08 08:40
棺桶の蓋を開けてみるとそこには零の弟である凛月のグッズが引くほどあった。

抱き枕に至っては何故か3つもある。

晃牙
晃牙
うげっ…朝から変なモン見ちまったぜ…
凛月のグッズの中に緑色の布が紛れている。

引っ張り出してみると零のネクタイだった。

恐らく棺桶で寝る時に首が締まるから外していたのを忘れて帰ったのだろう。

晃牙は自分のネクタイを勢いよく外して、零のネクタイをつけてみた。

ネクタイを首に回す時、零のつけてる香水の香りがした。
晃牙
晃牙
吸血鬼ヤロ〜、どこのメーカーの香水使ってんだ?何ともいえねーニオイだな…
すると、足音が近づいて来た。

慌てて零のネクタイを棺桶に投げ入れて蓋を閉めた。
(ドアを開ける音)
零
おぉわんこ。おはよう。
晃牙
晃牙
お、おっす…
零
ところで我輩のネクタイ知らんかえ?
どこかで無くしてしまったようで困ってるんじゃが…
晃牙
晃牙
あぁ?んなモン知らねーよ。
零は棺桶を開けた。
零
おぉ!あったわい我輩のネクタイ!
零
おや?凛月のフィギュアが倒れてるのう…
いつも倒さないようにと気をつけてるじゃが…
晃牙
晃牙
き、昨日の夜地震があったんじゃねぇのか?知らねーけどよう
零
はて?我輩、昨日の夜は起きておったが地震などなかったぞい?
晃牙
晃牙
俺様は知らねーって言ってんだろ。
それよりさっきから何立ち尽くしてんだよ。
零
晃牙
晃牙
(…気まずい…教室に行くか…)
晃牙がドアに向かった瞬間、後ろから手が伸びてきた。
いわゆる、壁ドンだ。
晃牙
晃牙
(吸血鬼ヤロ〜に壁ドンされてる⁉︎)
晃牙
晃牙
お…おい!なんだよ!?

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