棺桶の蓋を開けてみるとそこには零の弟である凛月のグッズが引くほどあった。
抱き枕に至っては何故か3つもある。
凛月のグッズの中に緑色の布が紛れている。
引っ張り出してみると零のネクタイだった。
恐らく棺桶で寝る時に首が締まるから外していたのを忘れて帰ったのだろう。
晃牙は自分のネクタイを勢いよく外して、零のネクタイをつけてみた。
ネクタイを首に回す時、零のつけてる香水の香りがした。
すると、足音が近づいて来た。
慌てて零のネクタイを棺桶に投げ入れて蓋を閉めた。
(ドアを開ける音)
零は棺桶を開けた。
晃牙がドアに向かった瞬間、後ろから手が伸びてきた。
いわゆる、壁ドンだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!