第5話

episode 4
492
2019/02/09 04:21
 👧「 呼んできてあげたよっ!! 」
 そう言う彼女は悪魔にしか見えない。
 私は顔を上にあげることすら出来ない。
 きっと、今顔をあげると大変なことになるだろう。
 jimin
jimin
  ねぇ、そよんちゃんこの子誰?  
 そうじみん君が彼女に聞く。
 いつもとは違う、少し低い声で。
 👧「 この子はあなたちゃん!! 」
 👧「 じみん君と同じ高校の!! 」
 jimin
jimin
  え?  
 きっと今のじみん君は、
 下を向いている私を見ているだろう。
 こういう時ってどうすればいいんだ?
 私は何も出来ない。
 今のじみん君が怖いんだと思う。
 というか、怖い。
 私が知らないじみん君を知ることが。
 “ 怖いんだ “




「 じみな〜 」




 フロアの奥からそんな声が聞こえる。
 jimin
jimin
  今行く。  
 そして、じみん君が走っていった。
 その瞬間、私は勢いよく顔をあげる。
 今名前を呼んでくれた人を感謝しよう。
 そう心から思う。






でも、その人の正体を知った時、




私は崩れ落ちるだろう。




まさか、あの人がここにいるとは思わないから .












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