俺は銃兎の「お前は覚悟が足りないんじゃないか?」の言葉ですごく腹が立った。
確かに今日警察に捕まってあなたを危ない目に合わせたのは全部俺のせいだ。それは分かってる。
しかし、俺はちゃんと覚悟してるつもりだ。あなたが朝飛って奴に狙われたりしても俺が絶対に助けに行く。それに俺の組と敵対している組のヤクザ共があなたを狙ったとしてもすぐにそいつらをぶっ殺す。
そしてなにより、あいつにはまだ手を出さない。絶対に。これは本当に辛い。好きなやつに触れられないんだ…
それなのに銃兎に「覚悟ができてない」と言われた。勿論、銃兎には腹がたった。しかし何よりもそういう風に見られてしまった事が悔しかった。
そして俺と銃兎はラップバトルを始めた。
どっちも後1回でも攻撃をくらったら倒れるだろう。
俺は銃兎に向かって攻撃したはずだった…
そこには銃兎が倒れてるはずなのにあなたがたおれていた。
俺はなんて事をしたんだ。。
あなたは俺らの事を何回もとめてくれた。それを素直に聞いてればこんな事にはならかったのか?
もう銃兎との事なんかどうでもよくなった。
今はこいつが心配だ。
あの攻撃を喰らって、、、
もしあなたを失ったら、どうしたらいいんだ?
もう何も考えられない。考えたくない。考えたら嫌な方向ばっかに考えてしまうから…
途中で理鶯が来た。あいつは随分と怒っていたような気がする。
とりあえず今はあなたを先生のところまで連れて行こう。。
本当にごめんな、あなた…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。