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突然現れた呪霊に
「見える」「見えない」の言い合いが始まる
ツギハギだらけの青年
七海さんから聞いた通り
話を思い切り遮られる
人の話には興味がないらしい
何が面白いのか全く理解できないけど
ただただ
気持ち悪いくらい口角をあげたそいつに嫌悪感が走る
" 余裕 "
そう答えたのは、すず花ちゃんが守る対象に入ってなかったから
だから、すず花ちゃんを殺そうとする素振りを見せる真人に焦りを覚える
" 普通 "に考えれば
真人とすず花ちゃんは仲間だから、真人の狙いにすず花ちゃんは入らなくて
私の守る対象は、後ろにいる東卍の奴らだけのはず
" 普通 "に考えて
" 普通 "なら
そんな考えが通用しないのが呪術界
いつだって非常識
意味不明、理不尽なことのオンパレード
そーいえば...
...あれ、この後なんて言ってたっけ?
確か...
だから、七海さんの話が曖昧だったのか
悠仁が生きてるってことがバレないように
.....悠仁がいたなら、尚更
憶測だけど、悠仁は多分、宿儺の魂が宿ってるからとか、そんな感じでしょ(大正解)
自分の" 魂 "というものを無意識のうちに遠ざけており、
また、呪霊を扱うあなたにとって、真人は天敵であった
目の前に広がる光景を見て考える
悠仁なら、あーゆー時、どーするだろうか
うん、悠仁なら絶対そう言う
言葉より先に体が動いてるんだろうな
でも、しょうがない
私は悠仁じゃない
悟だったら、呪力切れを狙えたんだろうな
あの目があれば、真人にも攻撃が届いたかもしれない
元々、すず花ちゃんは呪霊側だったんだし
.......しょうがないことだったんだよ
9月×日 結宮すず花 他 呪詛師5名 死亡
特級呪術師 夏油あなたの呪霊操縦により殺害
夏油あなたに対して二週間の謹慎の処罰を下す
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。