『 呪詛師がいた 』
『 連絡してきたのは友達で、助けを求めるものだった 』
『 特級呪霊に襲われた 』
『 非術師を殺したことで、二週間の謹慎をくらった 』
そんな、曖昧な説明に、東京校、京都校の生徒達が納得する様子はなかった
でも、それ以上聞いてくる人もいなかった
生徒たちは、上層部の何倍も理解があるみたいで助かる
でも、納得してない方一名
私が行かなかったら....
....すず花ちゃんが、死ぬことはなかった?
だって、確かに真人は私に見せつけるように、すず花ちゃんに触れた
心底意味わからない、と言うような顔をされて、思わず吹き出す
ドアを開けながら言ったから、どんな顔をしたのかは分からない
でも
私が " 信頼する人 " から疑われるのは、それなりに傷つく
私だって、こんなんでも一応、心がある
上の奴らも、京都校の人達も
私を見るその目には、いつだって傑がいる
バタン
いつになく真剣な言葉に、調子が狂う
_____ありがとう
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。