第4話

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2018/06/13 13:18
貴side 




慶「御免ー」



「はいはい」








出てきたのは、
意地汚そうな笑顔を張り付けた老爺で





ここの主人か?









老爺「いらっしゃいませ旦那様方」






猫なで声が耳に障る








正直、俺はこういう人が苦手だ






後に商売人になる者としては、失格だと思うが



こればかりは致し方が無い









慶「少々、酒でも呑みたいんだが」




老爺「はぁ…此処までいらっしゃって、お酒だけで宜しいんですか」





慶「あぁ、このような処はあまり来たことが無くてな」





老爺「そうでございましたか。勿論、色子達と楽しく酌み交わすことは出来ますが」





老爺「そう言っていたお客様も、殆どのお方が…ねぇ」








老爺はそう言ってニヤリと笑う









慶「はいはい、承知したよ」









慶は誰とでも打ち解けることができる




打ち解けるふりかもしれないが





しかし、愛される所以は其処だろう









老爺「旦那様方、御運が宜しいことで…一番人気の色子と二番人気の色子が只今空いておりますがねぇ」






慶「あぁ、誰でも良いよ」






老爺「ではそちらに致します…」









あー、早くこの老爺から離れたい

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