ホソク「あなた、ご飯だよ。」
あなた「はーい!今行くね!」
お昼ご飯に呼んでくれたホソクオッパ。
ホソク「あぁ。荷物やってたのね。」
あなた「そう。まとめてたの。」
キャリーケースが広がり、服や物が散乱した部屋をホソクオッパが見て言った。
ホソク「あ、これ、、」
あなた「ん?あぁ。オッパがくれたやつ。ちゃんと持ってくからね。」
ホソク「まだ持ってたんだ。」
私とオッパが出会った頃。
優しいオッパが、私と仲良くなるためにくれたクマのキーホルダー。
ホソク「ヨレヨレじゃん。新しいの買うよ。」
あなた「違うの。このクマちゃんだから意味があるの。この子見るとね、温かい気持ちになれるから。」
たしかに、毛はボサボサで色も薄くなっている。
ホソク「ふふ、早くおいで。ご飯だよ。」
ジミン「いつ行っちゃうの?」
あなた「まだちゃんとは決めてないけど、明後日くらいかな。」
ジミン「そっか。」
ジン「最後の夜は豪華にパーティーでもするか。」
ナムジュン「いいですね。」
あなた「そんなのいいのに。」
テヒョン「あなた、食べ終わったらゲームしよ?」
あなた「えぇ??いいよ。」
グク「俺もする。」
ジミン「俺もー。」
テヒョン「ねぇ!もう一回!」
あなた「えー?何回やっても変わんないよ。」
テヒョン「お願い。もう一回。」
グク「ヒョン弱いですね。」
あなた「ね。弱くなった?」
某運転する系カートゲーム。
ジミン「そのキャラが弱いんじゃない?」
テヒョン「俺は絶対こいつで勝つの。」
何回負けてもゴリラのキャラクターは変えないテヒョン。
そういうこだわりがあるところ。
あなた「ふふ、早くやるよ。」
子どもっぽくて、愛おしい。
グク「いぇーい!また1位!」
器用でなにをやっても上手なグク。
ジミン「はぁ、、もうやめよ。」
負けると拗ねちゃうジミン。
あなた「ジミンちゃん?もう一回やる?」
ジミン「ううん。もういい。」
グク「拗ねないで下さいよ。」
ジミン「拗ねてないし。」
あなた「ふふ、一旦休憩ね。」
そう言ってジミンにぎゅっと抱きつけば、簡単に笑顔が戻る。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。