第2話

戦の神の涙
45
2024/05/21 13:11
【デデデ城】
カービィ
カービィ
大変だよー!デデデ大王!
バンダナワドルディ
バンダナワドルディ
大王様ー!どこですかー?
デデデ大王
デデデ大王
なんだ?騒がしいぞ…
デデデ大王は昼寝を邪魔されたようで不機嫌だった
バンダナワドルディ
バンダナワドルディ
大変なんです!大王様!
バンダナワドルディはこれまでの経緯をデデデ大王にこと細かく話した
デデデ大王
デデデ大王
なるほど。つまりその光るきのみを食べたからワドルドゥは銀河一最強になったと…
そしてメタナイトならば光るきのみの取り出し方を知っているかもしれないと…
ワドルドゥ
ワドルドゥ
そうなんでありますよっ!
デデデ大王
デデデ大王
うーん…信じられん
デデデ大王は半信半疑だ
デデデ大王
デデデ大王
よし。バンダナワドルドィ、プププランドで一番頑丈な岩を持って来い
バンダナワドルディ
バンダナワドルディ
えっ?デデデ庫に保管されているあの岩ですか?
デデデ大王
デデデ大王
そうだ。早くしろ!
バンダナワドルディ
バンダナワドルディ
は、はい!
しばらくして、バンダナワドルディは荷車に重たそうな岩を乗せて持ってきた
デデデ大王
デデデ大王
これを砕いてみろ。銀河一最強の力を持っているお前ならできるはずだ
ワドルドゥ
ワドルドゥ
えっ…
カービィ
カービィ
頑張って!ワドルドゥ
カービィが応援する
ワドルドゥ
ワドルドゥ
ゔぅ゙ー…自信ないけどやってみるであります
トッ
ワドルドゥが岩に手を触れた瞬間…
バキバギ
岩は粉々に砕けた
デデデ大王
デデデ大王
なっ…!
これはデデデ大王も目を見張った
バンダナワドルディ
バンダナワドルディ
触れただけなのにこの威力…これが銀河一最強の力…
カービィ
カービィ
わー!すごいよ!ワドルドゥ!
カービィは拍手した
デデデ大王
デデデ大王
うむむ…これは認めざるをえないな。よし、今すぐ通信機をもってこい!
しばらく経ってバンダナワドルディは通信機を持って戻ってきた
ピーピー…ピー
デデデ大王
デデデ大王
あー…こちらデデデ大王だ。メタナイトはいるか?
ピッピーピー
アックスナイト
アックスナイト
なんだ、デデデ大王か…
デデデ大王
デデデ大王
「なんだ、」ではない。メタナイトはいるか?
アックスナイト
アックスナイト
メタナイト様?いらっしゃるが…
デデデ大王
デデデ大王
今すぐメタナイト代われ!大至急だ!
アックスナイト
アックスナイト
お、おう
デデデ大王の気迫におされ、アックスナイトはメタナイトに代わった
メタナイト
メタナイト
なんだ?デデデ大王
デデデ大王
デデデ大王
貴様、光るきのみとやらを知っているか?食べたら銀河一最強になるとか…
メタナイト
メタナイト
あぁ。知っている。まさか、光るきのみを見たのか!?
メタナイトは興味津々だ
デデデ大王
デデデ大王
それがだな…
デデデ大王の話をメタナイトは黙って聞いていた
メタナイト
メタナイト
なるほど。取り出し方か…知っていないことはないが…
ワドルドゥ
ワドルドゥ
その方法を教えてほしいであります!
メタナイト
メタナイト
分かった。その前に光るきのみが何なのか説明しておこう…
メタナイトは目を閉じた
メタナイト
メタナイト
はるか昔、ナルーゲー惑星という星は争いが絶えなかった…
何百年も争いを繰り返し、星は荒れ果てていた。その時戦の神が蹂躙し光るきのみを最も星の王にふさわしい者に授けた…光るきのみは戦の神の涙といわれている…
カービィ
カービィ
どうして戦の神の涙っていわれてるの?
メタナイト
メタナイト
戦の神が何百年もの争いに呆れ果て、その後深く悲しんだからだといわれている
カービィ
カービィ
ふーん
メタナイトは続けた
メタナイト
メタナイト
戦の神に選ばれし者は戦の神の涙の力で星の王になった…
その後、その王が亡くなった時に戦の神の涙が王の後継者にこう言ったそうだ
「私を地面の奥深くに埋めてください。今度は私の力を巡って争いが起きるだろう」と
そして王の後継者は戦の神の涙を地面の奥底に埋めた…
デデデ大王
デデデ大王
ほほう。なるほどな
ワドルドゥ
ワドルドゥ
それが今回のこととどういう関係があるのでありますか?
メタナイト
メタナイト
うむ。そのきのみを巡って争いが再び起きるということだ…
では、取り出し方を教えよう。ナルーゲ惑星に行き、ナルーゲ神殿に行き戦の神の涙を戦の神に返すのだ
メタナイトは淡々と語る
バンダナワドルディ
バンダナワドルディ
でもナルーゲ惑星にどうやって行くんですか?
メタナイト
メタナイト
そこはワドルドゥに任せればいいのではないか?
ワドルドゥ
ワドルドゥ
え?ワタシ?
ワドルドゥはキョトンとする
メタナイト
メタナイト
そうだ。君の力なら宇宙船を組み立て、ナルーゲ惑星に行くことは可能だろう
あいにくこっちはプププランドとは遠く離れた場所にいる。今から向かうことはできない
ワドルドゥ
ワドルドゥ
わ、わかったのであります!やってやるであります!
ワドルドゥは少し震えた
こうしてワドルドゥの冒険が始まります…

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