第10話

助けて
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2018/06/19 23:20
陽向
え…?
私は困惑して固まってしまった。














怪我してんでしょ?起こしてあげるから手、貸して
陽向
……え…………あ…ど…どう…も…
私の人見知りが発動してしまった。

が、足が痛くてそれどころではなかったので手を出した。




























────そいつは危険だ。








陽向
────っ!
私の第六感がそう告げた。

私は思わず手を引っ込めてしまった。
どうしたの?
男はニヤニヤしている。
すると突然────男が私の腕を強引に掴んだ。
そして私を引き寄せる。
陽向
キャッ……!…ちょっと………は、は、はなしっ…てっ…!!
引っ張ってもらったのはいいものの、男は腕を離してくれなかった。













???
あれ?その子誰だ?
陽向
!!
男の連れと思われる人達が…1…2…3人もやってきた。
転んでいたのを助けたんだ。それだけ
男2
…へぇー…結構可愛いじゃん
男3
だよなー…ねぇ、君。俺たち今、すごい暇なんだよね。一緒に遊ばない?
1人の男が私に言い寄ってきた。
陽向
……っ…い…嫌…です……
時間をかけてだったけれど、私ははっきりとそう答えた。
すると1人の男が、言った。
男3
…チッ…頑固な奴め……
と言う恐ろしい声が聞こえた。
男3
…まーいいや……とにかく行こーぜ
男4
おう
男は私の腕を無理やり引っ張った。
陽向
…いやっ……や…やめてっ…!
男3
嫌がってる姿もちょー可愛いんだけど
男達はクスクスと笑いながら私を連れて行こうとした。
私は涙目になっていた。
陽向
………助けてっ…翔君っ…!!
わたしはとっさに彼の名を叫んだ。































その瞬間────────!!




































ダンッ!!



















































────救世主が現れた。

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