私は困惑して固まってしまった。
私の人見知りが発動してしまった。
が、足が痛くてそれどころではなかったので手を出した。
────そいつは危険だ。
私の第六感がそう告げた。
私は思わず手を引っ込めてしまった。
男はニヤニヤしている。
すると突然────男が私の腕を強引に掴んだ。
そして私を引き寄せる。
引っ張ってもらったのはいいものの、男は腕を離してくれなかった。
男の連れと思われる人達が…1…2…3人もやってきた。
1人の男が私に言い寄ってきた。
時間をかけてだったけれど、私ははっきりとそう答えた。
すると1人の男が、言った。
と言う恐ろしい声が聞こえた。
男は私の腕を無理やり引っ張った。
男達はクスクスと笑いながら私を連れて行こうとした。
私は涙目になっていた。
わたしはとっさに彼の名を叫んだ。
その瞬間────────!!
ダンッ!!
────救世主が現れた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。