第6話

約束
115
2018/06/17 21:10
陽葵
…おーい!3人とも?どうしたー?
いつの間にか陽葵さんと陽向が近くに来ていた。
陽太
…あぁ、陽葵、陽向…何でもねぇよ
陽太さんは本当に何でもなかったかのように笑った。
陽葵
そ…
陽葵さんはすぐに興味をなくしたようだった。
陽葵
あ、そーいえばなんだけどさ!お祭り、行かない?
翔、陽向、陽太、陽介
え?
唐突すぎる陽葵さんの考えに俺たちは驚いた。
陽葵
ほら!今日の夜、この海で花火大会があるじゃない?だから5人で一緒に行こ!
陽太
ちょ、ちょっと待て!!陽向が危な────
陽介
…兄貴
“危ない”と陽太さんは言いかけたのだろうか。
しかし、陽介がピシャリとさえぎった。
陽太
…チッ。分かった…いいぜ…
陽太さんは諦め、うなだれた。
陽葵
良かったね!陽向!また反対されるかと思ったわ
陽向
──うん!
無邪気すぎる陽向の笑顔を見た俺は、口から心臓が飛び出してしまうんじゃないかというほど、ドキドキしてしまった。
陽葵
じゃあ決定ね!7時くらいから屋台が出始めるから6時55分にはあそこの階段集合ね!
陽葵さんはそう言うと、海の家の前にある階段を指差した。
陽葵
忘れないでね!翔君!
…はい!
俺は最高の笑顔を作った。

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