第7話

可愛すぎだろ
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2018/06/18 09:55
午後6時50分。

俺は一足先に集合場所へ来ていた。





















…いや、一足先にじゃない。

集合時間の30分も前からここへ来ていた。
楽しみすぎて待っていられなかったのだ。


俺が1人でうずうずしていると…
陽葵
翔君、お待たせ
後ろから声が聞こえた。

俺が後ろを振り向くと────









ドキンッ








今まで以上に高らかに胸が鳴った。






その訳は────陽向の浴衣姿があまりにも可愛かったからだ。



────白地の生地に真っ青な朝顔が描かれ、淡いピンクの帯を締め、髪を…編み込みっていうのか?それをさらにまとめた感じにしていた。
……可愛い…
陽向
…ふぇ?
俺がポツリとつぶやいた言葉が聞こえてしまったのか陽向は真っ赤になってしまった。
…あ、聞こえちまった?……でも、本当に可愛いと思うぜ?
俺がそう言うと陽向は
陽向
……あ……ありが、とう…////
と言い、さらに真っ赤になってしまった。
陽太
…翔君
陽太さんが近づいてきた。
何ですか?
陽太
……陽向を、頼む
──っ!
陽太さんはそう言うと、俺の肩をポンと叩いた。
…はい。もちろん
俺は力強くそう答えた。







陽葵
じゃあ、翔君と陽向で回ってきて〜♪
陽向
え!?お、お姉ちゃん、何を言うのっ!?ふ、ふ、ふ、2人っきりって!は、恥ずかしいよっ!!
陽葵
いいから、いいから〜♪翔君、陽向をお願いね〜♪
え、あ、はいっ!
超がつくほどご機嫌な様子の陽葵さんを見たら、俺は頷くしかなかった。

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