無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

1,939
2019/03/21

第23話

期待させないで
最低…
無意識に目からは大粒の涙で溢れている。


視界もぼやけて先生の顔もまともに見られない。
あなた

なんでっ…

金岡先生
なんでって、宮下が悪い子なんだよ。
1歩ずつ私に歩み寄る先生に恐怖を覚える。


ファーストキスは…玲於だったのにっ!


なんで…好きでもない人と…
私は勢いよく準備室のドアを開けて廊下を走る。


今はもう、放課後で生徒はほぼ居ない。
零れ落ちる涙など気にすることも無く走る。


教室に着くと誰もいなくて。
あなた

涼太くんもいない…

1人にされた感孤独感が私を襲う。


怖い。


助けて…
教室の端で座って頭を抑える。


先生が…



























玲於
お、あなた。何してんの。
































私の心は一気に晴れたよう。
あなた

玲…於っ…

安心して
玲於に飛びついた。
玲於
なんだよ!
あなた

玲於っ…玲於っ…

今日1度もこうしてちゃんと会えてなかったから


玲於を目の前で独り占めできることに喜びを感じる。


玲於も私に手を回してくれて頭を撫でてくれる。


今までなら嬉しくて飛び跳ねるのに…


やはり、怖さには勝てない。
玲於
どうした…
あなた

…怖かった。

玲於
何があった。
あなた

先生が…

玲於
え?
あなた

…キス…してきた…

玲於
は?
と言って、私から離れる玲於。
私の脳内にもさっきのことがフラッシュバックされて


また、目に涙が溜まるのがわかる。
玲於
どういうことだよ。それ。
あなた

玲於のこと見てたら先生の話聞いてなくて…

玲於
お前、馬鹿じゃねぇの。
って、私の頭を撫でる。


ちょっとだけ口角をあげて笑ってる玲於好き。
玲於
口だよな。
あなた

そう…私のファーストキスは玲於って決め…

…?


今の現実が私には受け止められない。
だって、玲於のかっこいい顔が目の前にあって


私の唇と重なってるんだもん。
ゆっくりと離れていく玲於の顔に見とれていた。
玲於
先生の撤回な。
玲於と…キスした。


嬉しいはずなのに…


嬉しいと思いたいのに…!


どこか寂しさを感じて…辛いの。
あなた

…期待ばっかさせないで。

玲於
え?
あなた

そうやって、玲於は優しさとして
してくれてるんだと思うけどさ!
私はちゃんと玲於が好きなんだから!
馬鹿だし、期待しちゃう!

私は慌てて、カバンを手に取って教室を出る。


わがままな私に呆れる。


あんな形でキスなんかしたくなかった。


ちゃんと好き同士になってからが良かったのに。
未だに残る玲於の唇の感触に顔は火照る。
そして、また涙も止まらなくなる。
あなた

うっ…玲於の馬鹿っ…

階段を降りる振動で下に落ちる涙。


もう、今日はおかしい。


おかしい日だ。
玄関に向かってると玄関で人影が見える。
あなた

涼太くん…?

スラッと長い足を交差させ、壁にもたれかかっている涼太くん。
涼太
お!遅かったね。
あなた

なんで…いるの?

涼太
ん?一緒に帰るって約束じゃん。
あなた

でも…もう30分以上経ってる…

涼太
いいのいいの。俺が良くて待ってるんだから。
どんなけ、優しいの…


その優しさは今の私には毒。


それにハマるともう抜け出せなくなると思うから。
あなた

ありがとう…涼太くん。

涼太
い ~ え。
ちょっと甘い物食べたい!と女子みたいなこと言うから


つい、私は笑みをこぼした。
涼太
よしっ、やっと笑ったね。
あなた

え?

涼太
…辛いなら俺にぶつけていいから。
あなた

涼太くん?

涼太
…俺はいつでもあなたちゃんの味方だから。
あなた

ありがとう…涼太くん。

あ ~ 、早く楽になりたい。


辛い思いなんてしたくない。


嫌。


けど、思わないと私じゃなくなっちゃうみたいで怖いんだ。
私の脳内は玲於が必要不可欠なんだもん。