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第1話

援交
4,963
2019/07/27 13:38
ただ、お金が欲しかった。

それだけだった、家族の役に、たちたかった。

それ、なのに……
佐川
佐川
今の、動画撮ってたから、これを学校やネットにばらまかれたくなかったら、俺の言うこと聞けるよな?
どうして、こんな目に………
少し前までは、普通の男子高校生だった。
早苗 優馬
早苗 優馬
おはよー、澪。
双葉 澪
双葉 澪
おはよう、優馬。
ありふれた高校生活。
双葉 美優
双葉 美優
おかえりなさい。
唯一の家族。

幸せな日々だった、はずはのに。

あの日、全てが変わった。
双葉 澪
双葉 澪
……援交?
なんだろう、それ。 

携帯サイトで、たまたま見つけたその言葉。

調べてみると、どうやらお金が貰えるようだった。

両親が他界して親戚から支援を受けてきたので、少しでもお金が必要だと思った僕は、どんな仕事かも知らずにやってみることにした。

そして……
佐川
佐川
君が澪君?
可愛いね、女の子みたい。
双葉 澪
双葉 澪
あ、いえ、その………
佐川
佐川
大丈夫、俺についてきて。
その人の苗字は、佐川。

佐川さんと呼んでと言われた。

そして、着いたのは………
双葉 澪
双葉 澪
ホテル……?
どうして?
佐川
佐川
さ、行こっか。
よくわかんないけど、ついていってみるか。

一応、お仕事らしいしね。

軽い気持ちで、ついていった。

そして……
双葉 澪
双葉 澪
ん"っ!んんーー!!
佐川
佐川
ほら、もっと早く、裏まで舐めるんだよ?
何故か僕は、佐川さんのモノを舐めさせられた。
双葉 澪
双葉 澪
(汚い、どうして、こんな………)
わけが、わからなかった。

ソレを舐めてしばらくすると、佐川さんは何かを口に出した。

くるしくて、涙が溢れた。

ぐったりしていると、佐川さんはいきなり僕のズボンと下着を下ろしてきた。
双葉 澪
双葉 澪
は……!?
佐川
佐川
ん?援交だよ?こんなこと、当たり前だよ。
何も知らずに来たばかりに、この後僕は、無理矢理この人に襲われた。

――――――――

そして、やっと満足したのか、佐川さんがベッドをおりた。

恐怖で動けなかった僕は、目だけで佐川さんを追う。

佐川さんはなにか、物陰からカメラのようなものを取り出した。

そして、僕に見せた。
双葉 澪
双葉 澪
え……
佐川
佐川
これ、撮ってたんだよ、学校やネットにばらまかれたくないでしょ?
こうして、僕は脅された。
佐川
佐川
今日から俺の性奴隷になってね、メールしたらすぐ俺の家に来ること。俺の家、ここだから。それから……来なかったら、学校に勝手に入るからね、誰かに言ったら、写真はばらまくから。
それだけ言うと、佐川さんはお金を置いて去っていった。

途切れていく意識の中で、確かに僕は、これから地獄のような日々になる。と、悟っていた。

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