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第27話

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優は気まずそうに自分の帰る支度を始めた。

私はその場で立ち尽くして、優が動く音に微かに耳を澄ませた。

少し慌ただしい、今すぐにでもここから消えたいと思っているのがわかる。


「じゃあお先に」

優はいつもよりも元気のない小さな声で呟くように言うと、私の横をすり抜けていこうと身を捩らせた。


「ちょっと待って…」


私は思わず優の袖をガッチリと掴んで睨みつけるように言った。

「明日、国語のワーク提出だよね?」

「え、あぁうん」


「私はもちろん終わってるけど…優は終わったの?」

優は一瞬目を泳がせ、次に上履きをじっと見つめた。

「終わってないんでしょ?そんなんじゃ将来心配だよ…私が付き合ってあげるから終わらせちゃいなよ」

優は驚きを隠せない表情で私を見ると、コクリと頷いてカバンを机の上に置いた。
「きっと未来の優は、あの時私に教わってよかったって思うはずだから頑張るよ」


私は優の横にピッタリと座ると、優のワークを睨みつけた。

優がペン回しをする音が聞こえる。

そして、優の鼓動もいつもよりも早く私の耳に届くほど大きく響いていた。


「恋はしない…でも優のためにできることは沢山ある」

私がそう言うと優は黒い瞳でしっかりと私の方を見つめた。



「だから信じて?優」




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