第14話
第2章〜プロローグ〜
「え、お前ってあいつのこと好きだったの?」
委員会の活動の最中だというのに大きな声で優はそう言った。
私は口の前で人差し指を立てて目を細めた。
「まぁ叶わない恋だってわかってたし、別に今はどうとも思ってないけどね?」
そう言って話が大きくならないようにと保険をかける。
「ふぅーん、俺に言ってくれれば本人に伝えといたのに」
「は?お節介だよ何にもしないでよ」
「えーだって俺あいつと部活同じだし」
確かにそうか。優ってサッカー部だった。
「いいの、私は失恋してるんだし」
「あっそう」
それからしばらく沈黙が続く。
辛すぎる((
優は私をいじめて何が楽しいんだか、ついつい爪を噛みそうになる。
「まぁ俺はそれでよかったんじゃないかなって思ってるけどね」
え?