クルリと会議室の椅子を回転し、社長___五条悟の方を向いた。悟はつまんなそうに見ていたが。
それを言ったら、私だってそうだ。正直、話の内容が薄過ぎるのだ。
アハハと一笑いをした。結局、感想はあるじゃないか。悟だからしょうがないか。
プレゼントをした、女社員は恥ずかしそうにして俯いていた。
悟の合図で皆、自分の部署に戻る。あの女社員も戻った。会議室にいるのは、私と悟だけだった。
するりと話を変え、前のめりで聞いて来た。あーコイツは、私のあなたの事を聞きたいんだな。さっきから、私の事をチラチラと見てくる。
反省の素振りを見せずに聞いてくる。呆れた男だ。誰にだ?あぁ、親は子に似るんだよな。
私は、仕方なく最近のあなたについてを話した。
良い感じに悟が煽って来た。そろそろ、悟への堪忍袋の緒がキレそうになって来た。
別に1回はヤった事はある。多分…。
今度は、煽りより、困惑してるみたいだった。まぁ、確かに、他の新婚さんより少ない様な。
悟を一人置いて来て、私は仕事に戻った。だが、仕事の事はどうでも良かった。
一番に考えたいのは、あなたについて。仕事の内容もあなたの行動を監視、したいなぁ。
今日は、あなたに誘ってみよう…!あなたとの子供、可愛いんだろうな。けど、あなたを取られるって事も考えおかないと。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。