あなたは,何事も無かった様に接して来た。あれ…?聞こえてたよね?
あなたに誘導されて,玄関で靴を履いた。あなたの手には,丁寧に布で包まれたお弁当があった。
あなたの甘い唇にキスを落とした。あなたは,恥ずかしそうに送り出してくれた。
朝のあなたとは,別れになった。駐車場に止めた車に乗って,一息をついた。
5分程,あなたの愛を出した。これは,私の日常だ。(土日や祝日などの休み以外)
あなたの旦那になった以上,周りの恥にならない様にこの事を黙っておかないとな。
車のキーを差し込んで,エンジンを掛けた。此の音を聞くと,あなたとの距離が離れて行く様に感じる。寂しい…。
あなたの好きな音楽をかけて,会社に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。