俺は今、ラウールの所へ向かおうとしている。
『会いに行ってもいいのだろうか』
この言葉が、俺の頭の中によぎる。
俺は何をしようとしてるのだろうか
そんなことを考えてるうちに、病院に着いた。
ドアの前、俺はノックをした。
今、ノックをして『失礼します。』
と言って入ろうとしてくる人がいる。
私は、誰かわかった。
多分この声は照だ。
そう思った。震えてきた。
何されるかわからなかったから。
突然彼は頭を下に下げた
照は『リーダー』という言葉が嬉しかったのであろう。
その場で泣き崩れてしまった。
それを翔太が支えていた。
いいメンバーだなーと、感じた出来事であった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!