第2話

プロローグ
229
2020/03/03 11:53
?「おーい、今日も来たぞ~!元気か?いい加減起きろよ〜!」

のんきな声とともに、ノックもせずに無遠慮に開かれたドア。

私は身体を動かすことが出来ずベッドに横たわったままの姿で固まる

誰.....?


入ってきたのは、見覚えのないパッと見はやんちゃ風の男の子


男の子「ウソだろ、おい」


男の子はなぜか私をみて目を見開いた。

そして信じられないものを見るかのように、
口をパクパクさせて声にならない声にならなに声を出している


あなた「だ、誰.....?」

なに?

なんでそんなにビックリしてるの?

って言うか、いきなり入ってこられてこっちのほうがビックリなんですけど!

男の子「目が.....覚めたのか?」

あなた「え?」

男の子「やっと.....目が、覚めたんだな」


男の子は私の質問に答えることなく、なぜか、
目を潤ませた。


そして私の手を取り、キツく握り締める。

青を基調としたタータンチェックのズボンを腰で履いて、カッターシャツのすそはだしなくしている。


髪の毛を茶色く染めているその男の子には、全く見覚えがない。

っていうか本当に誰?
知り合いだっけ?こんな友達いたかな?

疑問に思いつつも、「良かった」と何度もうわごとのように繰り返し、赤い目を擦る男の子を見ているとなんだかなにも言えなくなった。

男の子「まじで.....よかった」

私が目覚めたことを自分のことのように喜んでくれているみたいだ。

少なくともこの男の子は私のこと知ってるってことだよね。

あなた「あ、あの.....あなたは誰ですか?」

男の子「え?」 

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