「…ドラケン…?」
「目が覚めたか。三ツ谷。」
「あれ…?イヌピー…?ここは…?」
「病院だよ。お前。過労で倒れたんだ。」
過労…
「…いつもは…ドラケンがセーブしてくれてたから…」
「三ツ谷。ドラケンの部屋の整理してたら見つけたものがあるんだ。」
「…手紙…?」
「読んでみな。」
「三ツ谷。ずっとそばにいてくれてありがとうな。お前がそばにいてくれたからエマの死を乗り越えることが出来た。感謝してる。俺の中からあいつが消えることは無いし、今も心の中心にいるのはあいつだけど、俺にはもう1人、これからの人生を一緒に歩んでいきたいと思ってる人がいるんだ。
三ツ谷。愛してる。」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。