第62話

こじゅうきゅう
3,024
2020/08/07 05:20
爆豪 勝己
お前、頭逝ってんのか。
爆豪 勝己
死が近い?そんなこと知っちゃことじゃねぇ、
爆豪 勝己
いつかは、死が自分を襲ってくんだろ。
お前は、死が襲ってくるのが周りより早かっただけだ。
爆豪 勝己
何、怖気付いてんだ、
_天界 憂花@てんかい ゆうか_
天界 憂花てんかい ゆうか
わた…し、20歳以内に死ぬんやで?
将来、皆とプロヒーローとして戦いたい、沢山の人を守って助けたい。
_天界 憂花@てんかい ゆうか_
天界 憂花てんかい ゆうか
けど、そんな未来私には無いんや、
爆豪 勝己
前は、『覆す』って言ってたのにか、
_天界 憂花@てんかい ゆうか_
天界 憂花てんかい ゆうか
ッ、覆したいで、ちょっと動き出すのが遅かったんや、今からじゃなんもできひんねん、
爆豪 勝己
ってことは、お前…
爆豪 勝己
個性に飲み込まれかけてんのか…?!
憂花は、優しい笑顔を爆豪に向けた。




ーーー朝ーーー
_天界 憂花@てんかい ゆうか_
天界 憂花てんかい ゆうか
おはよ〜、
全員
……
_天界 憂花@てんかい ゆうか_
天界 憂花てんかい ゆうか
って、どーしたん、こんな暗い空気で。
切島 鋭児郎
天界、お前一人で戦ってたのか、
_天界 憂花@てんかい ゆうか_
天界 憂花てんかい ゆうか
え?なんのことや?
耳郎 響香
憂花、ウチらには、言ってくれないの?
そんなに、頼りない?言いたくない?
_天界 憂花@てんかい ゆうか_
天界 憂花てんかい ゆうか
……めちゃめちゃ頼ってるで??
え、私そんなに頼ってなさそうに見えてた?!
憂花は、隠すように話す。
蛙吹 梅雨
見えるわ、だって憂花ちゃん1人でこなそうとするもの、
麗日 お茶子
…人の事情に首突っ込むのは良くないのは、わかってるけど……、
八百万 百
憂花さんの『命』が掛かっているなら別ですわ、
青山 憂雅
今の君は、キラキラしてないよ、闇が溢れてる、
青山 憂雅
まるで、個性が体から溢れてるみたいに、
芦戸 三奈
毎日、夜やってるの知ってる。
寮の中にいてても、ビリビリ伝わってくる
瀬呂 範太
俺らは、我慢出来なくて直接言ったけど、
先生ら、待ってると思う、
上鳴 電気
…ちょっと、キツい言い方になるけどさ、
上鳴 電気
言いたくない理由って何?
上鳴 電気
まだ、1年も一緒に過ごしてないけど、皆『ヒーローになりたい』一心で今日まで、頑張ってきた。
上鳴 電気
まだ皆、仮免しか取ってないけど…、
そん中で一番ヒーローしてるのが、天界。
街の、世界のヒーローかも知んないけど、天界は俺たちのヒーローだった。
今日まで俺ら、すっげぇ助けられた、
轟 焦凍
USJの時も、神野の時も、色々
葉隠 透
憂花ちゃんが、相談乗ってくれてこともあったし、
常闇 踏陰
文化祭の時、耳郎がいない時教えてくれた。
尾白 猿夫
勉強わかりやすく、説明してくれたし、
口田 甲司
ゆわいの怪我治してくれたし…
ゆわいは、口田の兎の名前》
緑谷 出久
皆何かしら、天界さんに助けてもらってる。
勿論僕も。
天界さんからしたら、当たり前のこと、って考えてるかもしれない、でも、「当たり前」に助けられた人だっているんだ。
緑谷 出久
だから…、
緑谷 出久
次は、僕たちが天界さんを助けるんだ。
飯田 天哉
1人で、やろうとしないで頼ってもいいんだ、
障子 目蔵
俺たちじゃ、頼りないかもしれない。
だが、頼ってほしい。
憂花は、涙を浮かべ…










ることはなく、笑顔だった。


いつもの、周りに元気を分ける笑顔ではなく、


ロボットみたいに、操られているみたいに、




皆が、恐怖を覚えるほどの、笑顔を浮かべていた。

プリ小説オーディオドラマ